米Trump Media & Technology Group(トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ)に関連するウォレットから、11月5日、暗号資産(仮想通貨)取引所のCrypto.com(クリプト・ドット・コム)にビットコイン(BTC)約4259枚が送金された。
ブロックチェーン分析のArkham(アーカム)の取引記録を基に換算すると、送金額は約541億円に相当する(1BTC=1271万5032円)。
同社によると、送金元はトランプ・メディアの2028年満期の転換社債の担保に関連するウォレットとされる。約2140BTCと約2119BTCの2回に分け、同じアドレスに送られた。

トランプ・メディアは、米証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書で、6月30日時点で4260.73BTC(約541億7532万円)を転換社債の担保に充てていたと開示した。担保の数量は、今回の送金量に近い。
両社の提携は、トランプ・メディアが金融事業を広げる中で始まった。
2025年3月、同社はクリプト・ドット・コムと上場投資信託(ETF)などを立ち上げる基本合意を発表した。クリプト・ドット・コムは、システムの提供や、ETFに組み入れる暗号資産の供給と保管を担う予定だったが2026年8月、一部ETFの支援を取りやめたと発表した。
2025年4月には、米資産運用会社も加えた正式契約の締結を発表した。これを受け、米上院のElizabeth Warren(エリザベス・ウォーレン)議員は、大統領の利益相反を懸念し、審査の公平性をどう確保するかSECに説明を求めた。
トランプ・メディアは同年5月、BTCを財務資産として保有するための資金調達を終えたと発表した。その際、クリプト・ドット・コムを保管先の一つに挙げていた。
クリプト・ドット・コムの運営会社には、トランプ氏を支援する政治団体への献金歴もある。
運営会社のForis DAX(フォリス・ダックス)は、政治団体(スーパーPAC)「MAGA Inc.」に計3500万ドル(55億3000万円)を献金した。ETF提携の発表に先立つ2024年12月16日には、トランプ氏の大統領就任式を運営する委員会にも100万ドル(1億5800万円)を寄付していた。
【次に読む】
» トランプ一族支援のUSD1、世界数百万の加盟店で決済対応へ
» 米民主党によるトランプ一家と暗号資産企業の関係の追及始まる=Bloomberg
» トランプ大統領、バイナンス流出で北朝鮮関与なら対話の意向
|文:平木 昌宏
|画像:Shutterstock


