米AI企業Anthropic(アンソロピック)は10月26日、新規株式公開(IPO)に向けた登録届出書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。同社の発表によると、銘柄コード「ANT」でナスダック市場への上場を計画している。
アンソロピックは2021年設立で、AIアシスタント「Claude(クロード)」を開発する企業だ。個人や企業向けに、文章作成や情報分析、プログラミングなどを支援するサービスを提供している。
同社の届出書によると、2026年1〜6月の売上高は162億8600万ドル(約2兆5569億円、1ドル=157円)と、前年同期の約14倍に拡大した。
一方、企業価値の上昇に伴う転換社債などの会計上の評価損が膨らみ、最終損益は807億4800万ドルの赤字となった。
IPOで調達する資金は、AIの計算設備やインフラへの投資、人材の採用などに充てる方針だ。
今回のIPOは、調達額で過去最大となる可能性がある。
ロイターによると、アンソロピックは最大1000億ドル(約15兆7000億円)の調達を目指している。今年6月に上場した米宇宙企業SpaceX(スペースX)は、750億ドル(約11兆7750億円)を調達し、過去最大のIPOとなった。アンソロピックが報道通りの資金を集めれば、その記録を上回る。
こうしたなか、ブロックチェーンを使って暗号資産などを取引できるHyperliquid(ハイパーリキッド)上では10月26日、同社の上場後の予想株価を反映する無期限先物「ANT」の取引が始まった。trade.xyz(トレード・エックスワイゼット)が提供するもので、同社の上場を見据えた取引が暗号資産市場でも始まっている。
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|文:平木 昌宏
|画像:Adobe Stock


