暗号資産(仮想通貨)取引所Kraken(クラーケン)の親会社Payward(ペイワード)は9月16日、米国の顧客向けにオンチェーンの無期限先物市場を設ける方針を発表した。
最初の展開先はHyperliquid(ハイパーリキッド)の「HIP-3*」市場となる。商品の上場には規制当局の承認が必要だ。
ペイワードの計画では、傘下のBitnomial(ビットノミアル)が市場を開設・管理し、取引の清算と決済を担う。顧客口座は、米商品先物取引委員会(CFTC)に登録されたNinjaTrader Clearing(ニンジャトレーダー・クリアリング)が扱う。取引できるのは、同社で口座開設を済ませ、両社の許可リストに登録された顧客に限られる。
市場はハイパーリキッドの公開ブロックチェーン上で稼働する。注文の照合と取引の記録もオンチェーンで行う。ペイワードは、米国の登録事業者がハイパーリキッド上で市場を運営し、規制上の責任を負う形を目指すとしている。

ハイパーリキッドは、満期日を設けない無期限先物の取引で知られるブロックチェーン基盤の取引プラットフォームだ。米商品先物取引委員会(CFTC)は5月29日、Kalshi(カルシ)の取引所が申請した、ビットコイン(BTC)の現物価格を参照する無期限先物「BTCPERP」の上場を承認した。米国の登録取引所による、満期のないビットコイン先物の初の承認例となった。
その後、ドナルド・トランプ大統領は8月19日、CFTCのマイク・セリグ委員長がハイパーリキッドの米国導入に取り組んでいると述べた。
ペイワードは今回、ハイパーリキッドを米国顧客向けに展開する最初のプロトコルと位置づけた。今後は同社の基盤を通じ、ほかの商品にも展開を広げる方針だ。今回計画する無期限先物の上場には、規制当局の承認が必要となる。
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|文:平木 昌宏
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