Canary Capital(カナリー・キャピタル)は9月9日、TRON(トロン)のネイティブトークンTRXに連動するETF(上場投資信託)「Canary Staked TRX ETF」(TRXS)のローンチを発表した。
同社によれば、現物保有とステーキングを組み合わせたアメリカ初のTRX現物ETFだ。
ファンドはTRXの現物価格に連動しつつ、TRONのデリゲート型プルーフ・オブ・ステーク(DPoS)の検証に参加して追加のTRXを得る。報酬は投資家に直接支払われず、日々の基準価額(NAV)に反映される。
上場市場はCboe(シカゴ・オプション取引所)、設定日は9月8日、純資産は5025万ドル(約77億8900万円、1ドル=155円換算)。スポンサー報酬は年1.10%で、資産の90%をステーキングする。
Canary CapitalのSteven McClurg(スティーブン・マクラーグ)CEOは、世界最大級のブロックチェーン決済網へのエクスポージャーを上場商品の形で提供すると述べ、ステーブルコインの普及でTRONが決済インフラの中核になったとの見方を示した。TRON上のテザー(USDT)流通量は940億ドル(約14兆5700億円)を超える。
アメリカではGrayscale(グレースケール)が2025年10月に初のステーキング対応現物ETP(上場取引型金融商品)を実現し、BlackRock(ブラックロック)も2026年3月に「ETHB」を上場した。運用最大手の追随で利回り付きのETFは標準になりつつあり、その対象がビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)以外へと広がった。
日本ではTRXを複数の取引所が扱うが、暗号資産ETFは解禁されていない。7月15日に成立した改正金融商品取引法の施行後に道が開く見通しで、当初はビットコインとイーサリアムが有力とみられる。
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|文・編集:井上 俊彦
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