Fidelity Investments(フィデリティ・インベストメンツ)は8月11日、イーサリアム(ETH)現物ETF(上場投資信託)「Fidelity Ethereum Fund(FETH)」が保有するETHをステーキングできるようにするため、アメリカ証券取引委員会(SEC)へ登録届出書の効力発生前修正(Form S-3 修正第2号)を提出した。
届出によれば、運用目標は従来の指数連動に「ステーキング報酬に基づく金額」を加えたものへ改められる。通常時は流動性確保のための留保分を除く保有ETHの最大100%をステーキングできるが、最低比率の定めはない。
報酬は原則として四半期ごとに現金で分配するが、保証はされない。ステーキングは登録届出書の効力発生後、「実務上可能な限り速やかに」開始する予定だ。
アメリカ財務省と内国歳入庁(IRS)は2025年11月、セーフハーバー規定「Rev. Proc. 2025-31」で信託型ETPがステーキングを行っても税務上の地位を失わないことを明確化し、参入障壁を取り除いた。
アメリカではGrayscale(グレースケール)が2025年10月に初のステーキング対応現物ETP(上場取引型金融商品)を実現し、BlackRock(ブラックロック)も2026年3月に「ETHB」を上場している。運用最大手の追随により、利回り付きがETFは標準になっている。
日本では7月15日に改正金融商品取引法が成立し、2027年中の施行後に暗号資産(仮想通貨)ETF解禁への道が開く見通しだ。利回りを内包する商品設計は、制度設計の参照モデルとなる可能性がある。
|文・編集:井上 俊彦
|画像:Shutterstock


