AIを使った暗号資産(仮想通貨)運用サービスBitradeX(ビットレードエックス)を巡り、X上で「出金できない」とする投稿が相次ぎ、利用者の間で不安が広がっている。
BitradeXは、AIを使って暗号資産を自動運用する「AiBot」などを提供するプラットフォームだ。公式のAiBot紹介ページでは「400% 超高年率収益率」をうたっている。
BitradeXは8月9日、一部のホットウォレットが外部から攻撃を受け、資産損失が発生したと発表した。さらに、残る準備金では既存ユーザーの資産を一括で精算できない状態だと説明している。
運営側は、既存ユーザーの資産を段階的に解放する方針を示しており、解放された資産については出金や交換、再投資が可能になるとしている。
一方、新規ユーザーからの入金や新たな投資については、既存資産とは分けて現在のルールで運用を続けるという。
このためXでは、既存ユーザーの資産を一括で返せない状況で、新たな資金の受け入れを続ける方針に懸念が広がっている。
BitradeXを巡っては7月末にも利用に支障が生じていた。7月28日の発表では、システム容量の拡張や性能の最適化を進めていると説明し、利用者の資産について「すべての資金は安全」としていた。
しかし、その後の8月9日の発表で、ハッキングによる資産損失と、既存資産を一括で精算できない状況を明らかにしたことで、利用者の不安が強まった形だ。
なお、今回問題となっているBitradeXと、日本国内の暗号資産取引所BitTrade(ビットトレード)は別のサービスであり、今回の問題と国内BitTradeは無関係である。
BitradeXは公式情報で、運営主体を英国法人BITRADEX FINTECH LIMITEDとしている。一方、国内のBitTradeはビットトレード株式会社が運営する金融庁登録の暗号資産交換業者で、登録番号は「関東財務局長 第00007号」。両者は運営主体が異なり、名称が似ていることから混同には注意が必要だ。
BitradeXは今後、既存ユーザーの資産を段階的に解放するとしている。ただし、8月11日時点で被害額や、利用者が保有資産をすべて引き出せる時期などは明らかにしていない。
|文:NADA NEWS編集部
|画像:BitradeX公式サイトより(キャプチャ)


