イーサリアム(ETH)財務企業のBitmine Immersion Technologies(ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ)は7月20日、直近1週間の取引内容を発表した。
ETHの新規購入は7430ETH(1ETH=1879ドル換算で約1400万ドル)にとどまり、一週間の購入量としては財務戦略を開始した2025年6月30日以降で最も少ない部類となった。
購入ペース鈍化の理由について、のTom Lee(トム・リー)会長は、同社が過去1週間に普通株約550万株を平均15.6156ドルで買い戻したためだと説明した。
買い戻しは、すでに承認済みの40億ドル(約6400億円、1ドル=160円換算)規模の自社株買いプログラムに基づくもので、リー氏は「自社株の購入は株主価値を高めるものだ」と述べた。
7月19日時点で、同社のETH保有量は577万7468ETHに達し、総供給量1億2070万ETHの4.8%を占め、目標とする「Alchemy of 5%(5%の錬金術)」の96%に到達したとしている。
同社は、ETHの85%にあたる約492万ETHをステーキングに回し、年間約2億4700万ドル(約395億2000万円)の収益を見込む。暗号資産と現金・有価証券を合わせた総資産は115億ドル(約1兆8400億円)に上る。
Bitmineは世界最大のETH財務企業であり、84万3775BTCを保有するStrategy(ストラテジー)に次ぐ世界2位の暗号資産トレジャリー企業だ。
暗号資産業界では、ETHやBTCを準備資産とする上場企業が、株価がNAV(純資産価値)を下回る局面で暗号資産の新規購入より自社株買いを優先する動きが出始めている。Bitmineの今回の判断は、その象徴的な事例といえる。
日本でも上場企業のトレジャリー戦略が広がりつつあり、資金配分の巧拙が今後の焦点となる。
|文・編集:井上 俊彦
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