欧州証券市場監督機構(ESMA)は7月8日、暗号資産サービスプロバイダー(CASP)の運用上の回復力に焦点を当てた共通監督措置(CSA)を開始すると発表した。特にカストディ(保管)サービスに重点を置く。
ESMAは「CSAは、カストディ業務に関連するCASPのデジタル運用回復力フレームワークの成熟度を評価する」と説明した。
レビューは暗号鍵と保管の管理を中心に、ガバナンス体制、取引管理、インシデントの検知・対応、スマートコントラクトのリスク、第三者プロバイダーへの依存など、分散型台帳技術(DLT)固有のリスクに焦点を当てる。
監督は各国の所管当局(NCA)が担い、認可済みCASPの中からリスクに基づいて抽出したサンプルを評価する。
検証は2026年後半から2027年前半にかけて実施され、結果は2027年後半のCSA終了後に最終報告書としてESMAの監督理事会(Board of Supervisors)へ提出される予定だ。
この動きは、MiCA(暗号資産市場規制)の移行期間が7月1日に終了した直後に打ち出された。EU当局が新枠組みへの準拠をどう監督し、執行するのかに注目が集まっている。
業界ではすでに対応の動きが出ており、カストディ大手のBitGo(ビットゴー)は先月、暗号資産プラットフォームがMiCA準拠できるよう支援するヨーロッパ向けのサービスを立ち上げた。
|文・編集:井上 俊彦
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