世界最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所Binance(バイナンス)は、欧州連合(EU)の暗号資産規制「MiCA」に基づくライセンス取得に引き続き取り組む姿勢を示した。一方で、同社はギリシャでのMiCAライセンス申請を取り下げ、別のEU加盟国で認可取得を目指す方針を明らかにした。
バイナンスは6月24日、ギリシャでの申請を取り下げ、他のEU加盟国で認可を追求することを決定したと発表した。
同社の共同CEOであるRichard Teng(リチャード・テン)氏はXへの投稿で、規制上の不確実性が利用者にとって不満になり得ることを理解していると述べた。そのうえで、今後数カ月以内にMiCAライセンスを取得することに引き続き取り組み、明確な情報提供と影響の最小化、利用者への直接連絡を続けると説明した。
ただし、バイナンスが欧州で直面する課題は差し迫っている。同社がEU域内で事業を継続するには、7月1日の移行期限までにMiCA認可を確保する必要がある。取得できない場合、同地域での業務を停止する必要が出てくるという。
バイナンスの欧州・英国責任者であるGillian Lynch(ジリアン・リンチ)氏は、同社の正式発表に先立ち、バイナンスは欧州から撤退するわけではないと述べた。また、ギリシャでの申請が進まない場合には、代替案を追求する考えも示していた。
MiCAは2023年4月に欧州議会で承認された暗号資産規制の包括的枠組みで、暗号資産サービス提供者に対し、EU加盟国の各国管轄当局から認可を受けることを求めている。
業界では規制明確化の成果と受け止める声がある一方、実際の対応は一部取引所の想定以上に難航している可能性がある。OKX幹部は、暗号資産取引所の約80%がMiCA体制下で生き残れないとの見方を示している。
|文・編集:Shoko Galaviz
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