SBIホールディングスは11月2日に発表した2027年3月期上半期(2026年4〜9月)の決算で、暗号資産(仮想通貨)事業の収益が前年同期比30.1%減の230億8300万円だったと明らかにした。
税引前損益は15億9500万円の赤字で、前年同期の1億4700万円の赤字から損失が膨らんだ。
連結全体の収益は17.2%増の1兆575億円で、同社によると上半期として過去最高だった。暗号資産事業の収益は全体の約2%にあたる。
期間中は取引基盤を広げる動きが目立った。
6月25日に暗号資産交換業者ビットバンクの株式を計467億円で取得する契約を発表し、ビットバンクは10月1日付で完全子会社となった。
同社によると、ビットバンクを含む国内の口座数は約305万、9月30日時点の預り残高は約1兆1116億円に達した。
6月には、円建てステーブルコイン(法定通貨と価値が連動するデジタル通貨)「JPYSC」の提供も始めている。
四半期に分けると、減収は7〜9月期に集中している。同社が開示した4〜6月期の収益は139億円(前年同期比25.9%増)だった。上半期の数値から試算すると、7〜9月期は約92億円で、前年同期の約219億円から6割近く減った計算になる。
NADAビットコイン指数によると、ビットコイン(BTC)の円建て価格は7〜9月期に35.5%上昇した。ただ、同期間の平均は約1128万円で、前年同期の約1690万円を3割強下回る。

市場環境について同社は決算説明資料で、米国のクラリティ法案の年内成立が厳しい情勢となるなど、暗号資産市場が不安定に推移したと説明している。
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|文:栃山直樹
|画像:Shutterstock


