GMOグループは10月27日、クラウドサービス「お名前.com デスクトップクラウド」への不正アクセスを巡り、攻撃者側による情報の公開を確認したと発表した。
複数の報道によると、攻撃者は同日正午を期限に100万ドル(約1億6000万円)の支払いをGMOに求めていた。
GMOが交渉に応じなかったとして、攻撃者は正午すぎ、利用者1人分とされる氏名や電話番号などを日本語のサイトに掲載した。
攻撃者は新たな声明で、今後も毎日正午に個人情報を順次公開するとしている。GMOが要求を受け入れれば活動を止めるとも主張しているが、公開された情報の真偽は分かっていない。
GMOは同日の発表で、攻撃者の要求には応じない方針を改めて示した。公開サイトを閲覧した人の情報も攻撃者に取得されていることを確認したとして、アクセスや拡散を控えるよう呼びかけている。
同サービスは、FX(外国為替証拠金取引)の取引ソフトなどを24時間動かすためのクラウド上のパソコン環境だ。
影響の可能性がある情報には、取引ソフトに保存された証券・FX口座のログイン情報なども含まれる。一部の利用者からは、身に覚えのない取引があったとの報告が寄せられている。
GMOは同サービスについて、FXだけでなく暗号資産(仮想通貨)の自動売買にも使えると案内していた。

暗号資産の自動売買では一般に、取引所が発行するAPIキー(外部のソフトから口座を操作するための鍵)をソフトに設定して注文を出す。
このキーを同サービス上に保存していた場合、GMOコインに限らず、国内外の取引所の口座が同様の手口の対象となった可能性も否定できない。
GMOグループの暗号資産取引所GMOコインは10月23日、利用者に不要なAPIキーの削除などを求める注意喚起を出していた。
同社は26日、本件に関連した顧客口座での不正な操作は現時点で確認されていないと発表している。
NADA NEWSはGMOコインに対し、今後の影響の見通しや対策の実施状況について問い合わせており、回答があり次第伝える。
【次に読む】
» 不正アクセスに揺れるGMO、系列暗号資産取引所が注意喚起
» Kraken、恐喝要求に屈せず──内部不正アクセス問題で約2000アカウントに影響か
» ハードウェアウォレットのKeystone、購入者の個人情報が流出
|文:栃山直樹
|画像:Adobe Stock


