ビットコイン市場を分析するとき、私が常に意識していることがあります。それは、「価格がどう動いたか」よりも、「なぜ資金が動いたのか」を理解することです。
ビットコインが上昇した、下落した。ETFに資金が流入した。クジラが買い増した。日々、さまざまなニュースが飛び交います。しかし、一つの指標だけで市場の方向性を判断することはできません。
マクロ経済、機関投資家の資金フロー、オンチェーンデータ、そして各国の政策・規制。これらを組み合わせて初めて、市場の変化を立体的に捉えられると私は考えています。
本日10月27日(火)12時30分から、NADA NEWSのXスペース番組「週間NADA NEWS」にスペシャルゲストとして出演します。
普段、NADA NEWSに寄稿しているXWINリサーチの分析について、今回は編集部の皆さんとリアルタイムで議論します。
米中間選挙まであと7日。ビットコインの年末相場をどう読むか
11月3日に迫った米国中間選挙。暗号資産市場では、選挙結果が今後の規制環境にどのような影響を与えるのか、注目が集まっています。
ただし、私が重視しているのは、選挙結果だけではありません。米国の金利政策、実質金利、ドルの動向、そして機関投資家によるビットコインへの資金配分です。
例えば、FRBが利下げに動いたとしても、それが必ずビットコインの上昇につながるわけではありません。インフレの沈静化を背景とした利下げなのか、景気悪化への対応なのかによって、投資家のリスク許容度は大きく変わります。
「利下げ=ビットコイン上昇」という単純な方程式では、現在の市場は読み解けない。
選挙後の政策環境と金融市場の変化を踏まえ、年末に向けた強気・中立・弱気のシナリオをどう考えるべきか。
今回のスペースで、ぜひ議論したいテーマです。
クジラが買っているのに、なぜ米国投資家の需要は弱いのか?
私が特に注目しているのが、大口投資家と米国市場の需要の違いです。オンチェーンデータでは、大口保有者による蓄積が注目される局面があります。
一方で、Coinbase Premiumや米国の現物ビットコインETFの資金フローを見ると、必ずしも米国投資家の需要が同じ強さで回復しているとは限りません。
ここで重要なのは、クジラの買いを無条件に強気材料と判断しないことです。大口ウォレットの残高増加は、必ずしも新規投資家による買いとは限りません。取引所やカストディの資金移動が影響することもあります。
また、ETFへの資金流入があっても、その持続性や市場全体の需給への影響を確認する必要があります。私は、こうした複数の指標を照らし合わせることで、市場の需要がどこまで本物なのかを判断するようにしています。
大切なのは、誰かが買っているという事実よりも、その買いが持続的な価格上昇につながる構造になっているかどうか。
米国投資家の需要が再び本格化するには、何が必要なのか。今回のスペースでは、この点を深掘りしたいと思います。
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日本のステーブルコイン政策は、新しい金融インフラにつながるのか
もう一つ、私が関心を持っているのが、日本におけるステーブルコインの政策動向です。訪日外国人向けの免税制度や観光決済への活用、行政給付、国債のオンチェーン化を巡る議論など、ブロックチェーン技術の活用範囲は金融取引の外側にも広がりつつあります。
私は、ステーブルコインの本質的な価値は、単に送金を速くすることだけではないと考えています。お金の移動と、それに伴う情報や権利の処理を、より効率的につなげられる可能性があること。
ここに大きな意味があります。一方で、技術的に実現できることと、制度として社会実装できることは別問題です。本人確認、利用者保護、既存金融システムとの接続など、解決すべき課題もあります。
日本は、ステーブルコインをどのように社会に組み込んでいくのか。投資市場の話だけでなく、金融インフラの未来という視点からも考えてみたいと思います。
世界の著名アナリスト5人から、私たちは何を学べるのか
今回のスペースでは、Ki Young Ju、Julio Moreno、Markus Thielen、Benjamin Cowen、Willy Wooという、暗号資産市場で知られる5人のアナリストについても話す予定です。
彼らの分析は、それぞれ着眼点が異なります。オンチェーンデータを重視する人、機関投資家の動向を分析する人、マクロ経済や市場サイクルを重視する人。
同じビットコイン市場を見ていても、分析する時間軸や指標によって結論が異なることは珍しくありません。私自身、分析において大切なのは、誰か一人の予測を信じることではなく、異なる視点を組み合わせることだと考えています。
優れた市場分析とは、未来を断言することではなく、どのような条件で自分の見方が変わるのかを明確にすること。この考え方も、皆さんと共有できればと思っています。
本日12:30から「週間NADA NEWS」に出演します
今回のスペースでは、NADA NEWS編集部の増田編集長、栃山さん、橋本さんなどのご質問にお答えしながら、ビットコイン市場の現状と今後の注目点についてお話しします。
普段の寄稿記事では、データやチャートを中心に分析をお届けしていますが、ライブだからこそお伝えできる分析の背景や考え方もあります。
暗号資産をすでに保有している方はもちろん、これから市場分析を学びたい方にも、参考になる45分にしたいと思います。
価格を追うだけでは見えてこない、資金の流れと市場の構造。
その先にあるビットコインとデジタルアセット市場の未来について、皆さんと一緒に考えられれば幸いです。
ぜひ、お昼の45分、お付き合いください。
【開催概要】
・日時: 2026年10月27日(火)12:30〜13:15
・番組: 週間NADA NEWS(Xスペース)
・スペシャルゲスト: 荒澤文寛(エックウィン代表)
・出演予定者: NADA NEWS編集部 増田編集長、栃山さん、橋本さん
ショート動画
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