ポイント
・8.3万ドル台でもみ合い
・ダブルトップはだましに終わるも予断許さず
・サウジのサナア空爆で原油高もBTCは底堅い
・本日のCPI次第で方向感が出るか
昨日のBTC市場
昨日のBTC市場はもみ合い推移。

朝方8.1万ドル(約1,280万円)から切り返すと、概ね8.3万ドル(約1,295万円)台での取引に終始した。
BTCは8.7万ドルへのトライに失敗すると、三角持ち合いを下抜けし、失速。中間選挙前の空爆再開の可能性が報じられる中、8.2万ドルを割り込むとダブルトップが完成し、米政府のウォレットからの大口移動も嫌気され、先週金曜日に8万ドル台まで急落した。
しかし、トランプ大統領が選挙前のイラン攻撃を否定し、好調な入札も相まって原油価格と米長期金利が反落。BTCは8.2万ドルのサポートに値を戻し、ダブルトップはだましに終わった。
週末、トランプ大統領がロシアとウクライナがエネルギー停戦で合意したとSNSに投稿すると、週明けの原油価格が90ドルを割り込み、BTCは8.4万ドルに値を伸ばしたが、ゼレンスキー大統領がエネルギー停戦後もロシアによる攻撃が続いていると述べると原油価格が反発。BTCは値を下げ始め、昨日の朝方先物市場でのロングポジションの清算を巻き込みながら8.1万ドル割れに急落した。
しかし、コロンブスデーの休場明けの米債券市場で金利が低下するとBTCは反発。8.4万ドルにワンタッチすると上値を重くし、8.3万ドル台での取引が続いた。
海外時間に入ると、サウジがイエメンの首都サナアの石油施設付近の民間人に退避勧告を出すと原油価格が反発し、空爆を開始するとBTCは弱含んだが、8.3万ドル割れで下げ渋ると、CPIを控え様子見姿勢が強まる中、8.3万ドル台での狭いレンジでの取引が続いている。
本日のBTC市場
本日のBTC市場は、CPI次第で波乱の展開もあるが、底堅い展開を予想する。
BTCは8.2万ドルをネックラインとしたダブルトップはだましに終わった。しかし、まだ8.3万ドル近辺でもみ合っており、こうしてネックライン付近で下げ渋るも最後は力尽きて失速するパターンも多く目にするため予断は許さない。一方、このままレンジ取引を続ける公算も高く、レンジを若干切り下げながら下降チャネルを形成するのは上昇フラッグというBTCの勝ちパターンが始まった可能性もある。
昨日は「米長期金利や原油価格を見ながらレンジ内での取引」と申し上げた通りの展開だった。本日のCPIを控え様子見姿勢が強まるからだ。
9月利上げ以降、7割に達していた連続利上げの織り込みは、PCEコアデフレーター、ISM製造業、雇用統計と弱い指標が3つ続いて1割台に低下した。そのため、本日の数字が予想より強く出ると、BTCはレンジを下抜けし、ダブルトップを鮮明にする可能性もある。
ただし、事前予想ではヘッドラインが前年比3.6%(前回3.4%)、前月比0.6%(同0.4%)とかなり高めに出ている。一方、コアは前年比2.5%(同2.4%)だが、前月比が0.2%(同0.3%)となっており、こちらであれば多少予想を上回る可能性もありそうだ。 いずれにせよ、10月据え置き予想を覆すような数字とならない限り、イベントを通過した買い安心感からBTCは底堅く推移すると考える。
なお、昨晩、NY連銀のウィリアムズ総裁が年内利上げ1回、2027年は見込まないとやや踏み込んだ発言を行ったが、中間選挙直前の10月利上げは想定していない印象で、よほど強い数字が出ない限り波乱への転換は避けられそうだ。
なお、米財務省は13日、米大手銀行バンク・オブ・アメリカに対し、マネーロンダリング対策の不備を理由に12億ドルの制裁金を科した。暗号資産がマネロンの問題視されがちな中で、「銀行の方が問題を抱えているのではないか」という皮肉めいた声も上がっている。しかし、この一件を単に「伝統的金融機関も同じだ」と片付けるのではなく、むしろ当局がマネーロンダリング阻止に本気で取り組んでいることを示す出来事として受け止めるべきだろう。
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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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