暗号資産(仮想通貨)取引所Mt.Gox(マウントゴックス)の元CEO、Mark Karpelès(マーク・カルプレス)氏は10月11日、Amazon Japanで購入したハードウェアウォレットに不正装置が組み込まれていたとXで報告した。購入したのは、Ledger(レジャー)の「Nano X(ナノX)」だ。
カルプレス氏は、あるプロジェクトで複数のナノXが必要だったと説明した。Amazon Japanで安価な商品を見つけ、不審に思いながらも購入したという。届いた端末は外見に問題がなかったが、内部には不正装置が入っていた。投稿では、具体的な購入価格や販売者名、自身の資産流出については明らかにしていない。
ナノXに組み込まれた不正装置については、調査チームTibane Labs(ティベイン・ラボ)が仕組みを報告している。画面の表示データから「復元フレーズ」を読み取り、携帯電話の通信網で外部へ送るという。復元フレーズは、別の端末でウォレットを復元するための情報だ。レジャーによると、第三者に知られると、端末を渡さなくても資産を盗まれるおそれがある。
レジャーも、東南アジアの販売業者を巡る資産流出事件で、復元フレーズを盗む装置を確認している。ただし、この事件とカルプレス氏が購入した端末との関連は、今回の投稿では示されていない。
不正装置の発見は、外見の確認だけでは難しい。ティベイン・ラボが調べた端末には、画面裏の緩衝材を取り除き、その空間に装置を隠したものもあった。ケースを開けても、画面を外すまでは見つけにくい構造だったという。
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|文:平木 昌宏
|画像:Ledger公式サイトより(キャプチャ)


