暗号資産(仮想通貨)運用会社Bitwise(ビットワイズ)の最高投資責任者(CIO)であるMatt Hougan(マット・ホーガン)氏は10月7日、NEARを「AIのためのブロックチェーン」と位置づけるメモを公開した。
同氏によると、7〜9月期はビットコイン(BTC)が43%、イーサリアム(ETH)が71%上昇した。そのなかで最も注目すべき銘柄の一つは、198%上昇したニアプロトコル(NEAR)だった。ホーガン氏は「最近、私が注目しているプロジェクトの一つがNEARだ」と述べている。
NEARを開発したのは、生成AIの基礎となった論文「Attention Is All You Need」の共著者であるIllia Polosukhin(イリア・ポロスキン)氏らだ。NEARは2020年に、処理を並列化する「動的シャーディング」や量子コンピューターに耐える署名方式を備える世界で最も先進的なブロックチェーンの一つとしてローンチした。
AI向けとされる理由は、NEARがAIエージェント同士の取引基盤を目指してきたことにある。高い処理能力に加え、チェーン間の取引を簡素化する「NEAR Intents」や、データを暗号化したまま処理するAI基盤を整えてきた。
ホーガン氏は、現状の主な利用者は人間だと認めている。そのうえで、Intentsの累計取引高が300億ドル(約4兆8000億円、1ドル=160円換算)を超え、今年は約4500万ドル(約72億円)の手数料収入を見込む点を評価した。
Bitwiseは9月29日、米国初のNEAR現物ETF「NRR」をNYSE Arcaに上場している。一方でNEAR Intentsは10月1日、バグにより約380万ドル(約6億800万円)が流出し、全額補償を表明した。
収益を生む事業の実体を示すことで、AI関連銘柄への投資マネーを呼び込めるかが焦点となる。
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|文・編集:井上 俊彦
|画像:NEARウェブサイトから(キャプチャ)


