ビットコイン、上昇トライアングル出現も、次の材料待ち【楽天ウォレットDaily Report】

ポイント

・8.7万ドル上辺の上昇トライアングル
・半値戻しの9.2万ドルが当面の目標
・上抜けする目立った材料は見当たらず
・今日明日は三角形の中でもみ合いか

昨日のBTC市場

昨日のBTC市場はもみ合い推移。

1時間足のBTC/JPYのローソク足チャート。点線の抵抗線と黄色の矢印付きイベント注釈が表示されている。

朝方、8.7万ドル(約1,375万円)に肉薄するも、あと数十ドルのところで失速。海外時間に再トライへ失敗すると、一瞬8.5万ドル(約1,345万円)を割り込むも切り返し、高値圏でのもみ合いを続けている。

BTCは、先週木曜日のフランス国債急落を受けた米国債への逃避買いにつれ高となり、8.2~8.5万ドルのレンジを上抜けると、金曜日の弱い雇用統計を受けて8.7万ドルにワンタッチした。しかし、前回戻り高値に上値を押さえられると、いったん低下した米長期金利が反発し、BTCは8.3万ドル台に値を落とした。

週末はリヤドのアラムコの石油施設が炎上し、サウジの航空支援を受けたイエメン政府がフーシ派に対し地上作戦を宣言した。その割に週明けの原油相場が軟調に推移すると、週末の雇用統計を受けたリスクオンで日経平均が7万円台を回復する中、BTCは8.7万ドルに肉薄。しかしあと一歩届かず失速すると、8.5万ドル台に値を落とした。

午後に入ると、注目の仏国債オープンを前にBTCは強含んだ。ただ、金曜日に1.5%台に拡大した独仏スプレッドが1.3%台に縮小する中、BTCは上値を重くした。海外時間に入ると、雇用統計を受けた利上げ観測の後退を好感してNasdaqが史上最高値を更新する中、BTCは強含むと、ほぼ予想通りだったISM非製造業の発表直後に8.7万ドルをトライ。しかし仏国債不安が後退したこともあり、米長期金利の上昇が再開。一時、10年債が2002年以来の5.347%をつける中、BTCは8.5万ドル近辺に値を落とした。

その後、CFTCが暗号資産のレバレッジ取引に関する新規制を発表。またイエメン軍がフーシ派からモカ港を奪還する中、BTCは持ち直し、8.6万ドルを挟んでのもみ合いを続けている。

本日のBTC市場

本日のBTC市場は底堅い展開を予想する。

昨日のBTCは高値圏でのもみ合いで、8.2~8.5万ドルから8.5~8.7万ドルに取引レンジを引き上げた格好となっている。これで8.7万ドルを上辺とする三角持ち合い、レンジ上抜けを示唆する上昇トライアングルが出現している。フィボナッチの38.2%戻しを抜け、大きなヘッドアンドショルダーも完成した。テクニカル面では、8.7万ドルは重要なポイントではなく、まずは半値戻しの9.2万ドルを目指す展開が予想される。

ただ、材料的には先週の指標で10月の利上げ観測は後退するも、市場は12月利上げをほぼ織り込んだ状態だ。イランによるホルムズ海峡の「閉鎖」が弱まり、原油の供給が増えて米国の交渉へのインセンティブが低下している。一方で、コスト高により原油価格は下げ渋る、奇妙な状況が続いている。クレジット市場などで火種は燻っているが、仏国債の危機的な動きは落ち着いている。要は、レンジを上抜けるような目立った材料は見当たらない状況だ。

こうした中、BTC市場は株や債券、原油といった他市場の影響を受けやすい展開だ。特に原油や長期金利が大きく下げれば、レンジブレークの可能性が高まる。膠着するイラン情勢に対し、イエメン情勢に注目が集まっている。すでに地上戦開始当日に、バブエルマンデブ海峡に近い戦略拠点モカ港を奪還した。フーシ派が占拠する海峡沿岸部や島嶼の奪還にも成功し、同海峡への不安が後退すれば、リスクオンのきっかけとなるかもしれない。

BTCが強いとされる国慶節の休暇は明日まで続く。材料的には、明後日早朝に9月のFOMC議事要旨が発表される。今日明日は、上昇トライアングル内での底堅い推移を続けるのかもしれない。

詳しい解説は楽天ウォレットの公式Youtubeをご覧ください。

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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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