日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)は10月2日、8月の暗号資産(仮想通貨)取引統計を公表した。
国内の現物取引数量は2兆6338億単位と前月の約2倍に増え、2025年3月以来、1年5カ月ぶりの高水準となった。取引金額も7643億円と、前月比13.4%増えた。数量は、銘柄ごとの1通貨単位を足し合わせた値である。

8月は相場が大きく上昇した月だった。
NADAビットコイン指数(NBI)では、ビットコイン(BTC)が7月末の約1033万円から8月末の約1247万円へ20.7%上昇した。
NADAイーサリアム指数(NEI)では、イーサリアム(ETH)も約30万6000円から約38万9700円へ27.3%上昇した。

相場の上昇が本格化したのは8月19日以降である。同日、米財務省は長期国債の買い戻しの規模を倍増させると発表し、米長期金利が低下した。
トランプ米大統領も8月中旬、ホワイトハウスで記者団に対し、米政府によるBTCの大規模な取得案を議論していると認めた。NBIは19日の約1024万円から20日には約1101万円となり、1日で7.5%上昇した。
米国のBTCとETHの現物ETF(上場投資信託)にも資金が戻った。
データサイトSoSoValue(ソーソーバリュー)によると、8月21日までの1週間の純流入額は両ETF合計で約26億ドルだった。約4160億円(1ドル=160円換算)に相当し、2025年10月以来の大きさである。
証拠金取引の金額も7465億円と前月比19.0%増えた。利用者の預託金残高は3兆5111億円で、22.2%増となった。
保有状況では、利用者のBTC保有数量が17万344BTCと前月から2.9%減り、2025年3月以来の低水準となった。
保有評価額は価格上昇を受けて2兆1396億円と22.2%増えており、相場の上昇局面で利益確定の売りが出たとみられる。
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|文:栃山直樹
|画像:NADAビットコイン指数、NADAイーサリアム指数


