ロシア財務省は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)「デジタルルーブル」を利用した職員への給与支払いを開始した。
同省によると、10月1日に一部職員が初めてデジタルルーブルで給与を受け取った。対象となった職員は、ロシア中央銀行のプラットフォーム上にデジタルルーブル口座を開設した。
給与をデジタルルーブルで受け取るかどうかは本人が任意で選択できる。財務省は、今回対象となった職員数や支給総額については明らかにしていない。
ロシアでは2025年、財務省と連邦財務局が連邦予算支出でデジタルルーブルを試験利用した。パイロットでは給与や奨学金の支払い、一部の政府契約に関する決済を実施し、取引総額は1600万ルーブル(約3000万円、1ルーブル=1円90銭換算)弱となった。
2026年1月からは、連邦予算におけるデジタルルーブル支出が特定用途に限定されなくなった。デジタルルーブルの予算プロセスへの導入は、ロシア中央銀行と財務省が共同で進めている。
ロシア中央銀行はデジタルルーブルを、現金と非現金ルーブルに加わる「第3の形態」の国家通貨と位置付けている。2021年に開発を開始し、2023年8月から実取引を使ったパイロットを実施。2026年9月1日からは大手銀行や小売企業を通じた幅広い利用が始まった。
一方、欧州連合(EU)は4月、対ロ制裁の一環として、デジタルルーブルなどのCBDCを伴う取引への関与や、関連プロジェクトの開発支援を禁止する措置を導入している。
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|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Adobe Stock


