ミームコイン「オフィシャル・トランプ(Official Trump:TRUMP)」の運営側は、保有者185人を招く夕食会の開催を公式サイトで案内している。開催日は2026年11月22日で、会場は米首都ワシントン近郊にあるトランプ氏の会員制ゴルフクラブだ。ドナルド・トランプ米大統領が講演者として出席する予定である。
招待されるのは、TRUMPの保有量が多く、保有期間が長いほど順位が上がるランキングで、11月12日時点の上位185人に入った保有者だ。
上位29人には、大統領らが参加するVIPレセプションと夕食会の優先席を用意する。ただし、大統領との個別面会は設けない。夕食会には著名人3人も参加する予定だが、名前は未公表である。
TRUMPは、トランプ氏をモチーフとした暗号資産(仮想通貨)だ。保有者向けの夕食会企画は今回が初めてではない。運営側は2025年4月23日にも、大口保有者向けのディナーイベントを発表した。この際にはTRUMPの価格が一時急上昇し、大統領への接触機会を販売する行為だとして民主党議員から批判が上がった。
今回のランキングは、ある時点での保有枚数だけで決まるものではない。運営側のイベント規約によると、集計期間中の保有量と保有期間を反映したスコアで順位を決める。多くのTRUMPを長く保有するほど、順位が上がりやすい仕組みだ。
上位4人には18金の腕時計も贈る予定だ。VIP特典を維持するには、11月12日の基準時点から夕食会当日まで、保有量をその水準以上に保つ必要がある。途中で下回った場合、夕食会には参加できても、VIP特典を失う可能性があると公式サイトは説明している。
参加には夕食会への事前登録が必要で、既存の会員も別途登録しなければならない。また、イベント規約では、参加者に21歳以上であることや身元・保安上の審査などを求めている。上位に入れば無条件で参加できるわけではなく、主催者による承認も必要だ。
TRUMPを巡っては、投資家保護の面でも議会から懸念が示されてきた。米民主党の上院議員2人は2026年8月3日、米証券取引委員会(SEC)にTRUMPの調査を要請した。両議員は書簡で、投資家の損失とトランプ氏が得たとされる収入の差を問題視した。
一方、運営側は会員規約で、保有量やランキングが特典を保証するものではないと明記している。
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|文:平木 昌宏
|画像:TRUMP公式サイトより(キャプチャ)


