ブロックチェーン分析のTRM Labs(TRMラボ)は9日、AIエージェント向け決済プロトコル「x402」で動く資金の大半はエージェントによるものではないとする調査を公表した。
x402はCoinbase(コインベース)が2025年5月に公開した規格で、HTTPの「402 Payment Required」を使い、サーバーが返した価格に買い手が署名し、仲介役が検証してオンチェーンで決済する。
TRMは25年5月以降にBase(ベース)、Solana(ソラナ)、Polygon(ポリゴン)上の既知のx402仲介者が処理した1億9890万件・5270万ドル(約81億6850万円、1ドル=155円換算)を分析した。
自己宛て送金や支払元が10アドレス未満しかない売り手などを除くと2562万ドル(約39億7110万円)が残り、うちエージェントとみられるのは0.6〜7.5%にとどまった。
報告書は過小評価の可能性も認めている。エージェントは複数のサービスを試すので支払額が変動する、との前提で判定したため、同じサービスに同額を払い続ける単一目的型はスクリプトと見分けられないからだ。
決済の99.6%はUSDコイン(USDC)だったが、エージェントが動かす額は月5000〜1万1000ドル(約77万5000〜170万5000円)にすぎない。
5月にはAmazon Web Services(アマゾン・ウェブ・サービス)がCoinbase、Stripe(ストライプ)と組んだエージェント決済機能を公開するなど参入は続くが、実需はなお小さい。
日本では一般社団法人ジャパン・コンテンツ・ブロックチェーン・イニシアティブ(JCBI)が7月、x402の標準化団体に国内初の準会員として加盟している。
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|文・編集:井上 俊彦
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