暗号資産投資は「逆張りの賭け」:Bitwise

暗号資産(仮想通貨)運用会社Bitwise(ビットワイズ)の最高投資責任者(CIO)、Matt Hougan(マット・ホーガン)氏は6月2日付のブログ記事で、「暗号資産は逆張り投資の対象になりつつある」との見解を示した。同氏は現在の市場について「非常に厳しい状況にある」と指摘している。

ホーガン氏によると、ブログ記事公開時点でビットコイン(BTC)は年初来21%安、イーサリアム(ETH)は33%安、ソラナ(SOL)は37%安、エックス・アール・ピー(XRP)は31%安と主要銘柄が軒並み下落しており、さらにETF(上場投資信託)からは資金が流出、現物の取引高は数年来の低水準にあるという。

背景として同氏は、AI(人工知能)株やロボティクス、SpaceX(スペースX)などに資金と関心が集中し、ナスダック100指数が前年比43%上昇する中で、暗号資産が「もはや市場の主役ではなくなった」点を挙げた。

こうした環境で暗号資産は、勢いに乗る「モメンタム取引」から、市場心理に逆らう「逆張りの賭け」へと痛みを伴う変化を迫られていると同氏は分析する。

逆張り投資は大きな成果を生み得る一方、果実を得るまでに忍耐と長期目線、ファンダメンタルズ(基礎的価値)重視の姿勢が求められる地道な戦略だとホーガン氏は説明する。投資家が収益性を重視し、ハイパーリキッド(Hyperliquid)のように明確なファンダメンタルズを持つプロトコルへ関心を寄せていることがその表れだとした。

このほか、市場低迷の要因としてアメリカの市場構造法案「クラリティ法(Clarity Act)」をめぐる不透明感を挙げ、年内成立の可能性は楽観できず「おそらく失敗に終わる」との悲観的な見方を示した。

さらに、今回の弱気相場ではビットコインに退避する従来型とは逆に、堅実な基盤を持つ中小銘柄へ資金が回転していると指摘し、「冬の終わりが近づいている兆し」だと結んだ。

|文・編集:井上 俊彦
|画像:Shutterstock

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