暗号資産(仮想通貨)運用会社Bitwise(ビットワイズ)の最高投資責任者(CIO)、Matt Hougan(マット・ホーガン)氏は5月12日のブログで、Circle(サークル)のArc、Digital Asset(デジタルアセット)のCanton Network、Stripe(ストライプ)とParadigm(パラダイム)主導のTempoという新興ブロックチェーン3つの動向を取り上げ、暗号資産(仮想通貨)業界の現状を分析した。
3つはステーブルコインおよびトークン化に特化して設計されており、それぞれ数億ドル規模の資金調達を行い、その評価額は合算で100億ドルを超える。Circleは30億ドル(約4800億円、1ドル=160円換算)の評価額で2億2200万ドル(約355億2000万円)を調達した。Digital Assetは評価額20億ドル(約3200億円)で3億ドル(約480億円)を調達している。Tempoは昨年末に評価額50億ドル(約8000億円)で5億ドル(約800億円)を調達済みだ。
ホーガン氏は、こうした巨額の調達がいずれも2025年7月のステーブルコインに特化したアメリカの「ジーニアス法」可決後に行われた点に着目している。「機関投資家は、規制の不確実な状況下で暗号資産事業やブロックチェーンを構築することに消極的だった。しかし、最近の進展は、状況が変わりつつあることを示唆している」と述べた。
さらにホーガン氏は、3つのチェーンに共通し、Ethereum(イーサリアム)やSolana(ソラナ)と異なる特徴として、プライベートトランザクションをネイティブにサポートする点を挙げた。「新しいチェーンは、最初から組み込まれたプライバシーこそが現実世界の組織が実際に必要としているものだと考えている」と指摘し、ここ最近の資金調達はその方向性が正しいことを示唆していると分析した。
|文・編集:井上俊彦
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