米ドル連動型ステーブルコイン「USDT」を発行するTether(テザー)のPaolo Ardoino(パオロ・アルドイノ)CEOは、同社が約15万BTC(約1.8兆円相当)のビットコインを保有していると講演動画で明らかにした。

企業のビットコイン保有量を集計するデータサイトBitcoinTreasuries(ビットコイン・トレジャリーズ)によると、メタプラネットは4万4000BTC(約5332億円相当)を保有し、上場企業で世界2位に位置する。テザーが今回明らかにした約15万BTCは、その約3.4倍に当たる。

アルドイノ氏は講演で、テザーをビットコインのエコシステムを支える主要企業の1社と位置付けた。その上で「われわれ自身で、およそ15万BTCを保有している」と説明した。

テザーは2023年5月17日、実現純営業利益の最大15%をBTCの購入に振り向ける方針を発表していた。購入原資には、価格上昇による含み益を含めず、実際に確定した利益を用いるとしている。
一方、テザーが10月30日に公表した準備資産報告書では、9月末時点の準備資産に含まれるBTCの評価額は約83億7000万ドル(約1兆3225億円)だった。今回の講演では、約15万BTCについて、USDTの準備資産とそれ以外の保有分の内訳や、取得時期は説明していない。
アルドイノ氏は、保有に加えてマイニング(採掘)を通じてビットコインを支える姿勢も示した。提携先と大規模なマイニング事業を築いたほか、小規模な採掘事業者も利用できるオープンソースの運用基盤を開発したと説明した。
講演では、エネルギー、通信、ウォレット、AIを組み合わせた技術基盤も紹介した。個人や地域が資産やデータを自ら管理できる仕組みを整える狙いがある。アルドイノ氏は、テザーが将来なくなったとしても、同社が開発した技術は存続するべきだとの考えを示した。
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|文:平木 昌宏
|画像:公式YouTubeより(キャプチャ)


