トヨタファイナンスは10月27日、トヨタグループ初となる自己募集による公募型セキュリティトークン(ST)社債「TOYOTA Wallet つむぐボンド」を発行した。
親会社のトヨタファイナンシャルサービスの発表によると、発行予定額の10倍を超える申し込みが集まり、購入者は抽選で決まった。
発行予定額は10億円で、年限は1年、利率は年1.720%(税引前)。最低申込額は10万円。証券口座の開設は不要で、決済アプリ「TOYOTA Wallet(トヨタウォレット)」と連携した専用ページで申し込みを受け付けた。募集はすでに終了している。
ST社債は、企業が投資家からお金を借りるために発行する社債を、ブロックチェーン上で管理するものだ。今回は、証券会社を通さず、トヨタファイナンスが直接購入者を募る「自己募集」を採用した。同社のクレジットカード「TS CUBIC CARD」を持たない人も申し込める仕組みとした。
同社は2025年3月にもST社債を発行している。今回、自己募集を選んだのは、申し込みから購入後の案内、特典の提供までを一体で行うためだ。投資だけでなく、観戦や試乗などの特典も通じて、より多くの人にトヨタグループを身近に感じてもらう狙いだ。

購入者向けには、富士スピードウェイの観戦チケットや試乗体験などの抽選特典を用意した。トヨタ・レクサス車の購入時などには、所定の条件に応じてトヨタウォレット残高を進呈する。
募集では、これまでトヨタファイナンスと取引がなかった顧客からも申し込みがあった。購入者には今後、特典の提供時期や当選発表の方法などを、トヨタウォレットのアプリや登録先へのメールで知らせる。
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|文:平木 昌宏
|画像:Adobe Stock


