ビットコイン、AI株回復で持ち直す、FOMCとハイテク決算に注目【楽天ウォレットDaily Report】

ポイント

●8.1万ドル台回復、底割れ懸念後退
●AnthropicのIPOがAI半導体株押し上げ 
●イスラエル選挙は与野党拮抗、イラン声明もSWELLも反応限定的
●明朝FOMCとハイテク決算に注目

昨日のBTC市場

昨日のBTC市場は底堅い展開となった。

もみ合いの中心を8万ドル(約1,260万円)から8.1万ドル(約1,275万円)に引き上げている。 

BTCは8.7万ドルでピークアウトすると下降チャネルを形成。先週は8.5万ドル手前で上値を押さえられると、週末には7.9万ドル前半まで値を落とした。下落の主因はAI半導体株の下落によるリスクオフで、METAの決算は良好だったものの、キャッシュフローがマイナスに転じたことが過剰投資懸念を再燃させた。 

月曜日早朝にイーロン・マスク氏がネオクラウド企業の資金調達について投稿するとBTCも上値を重くしたが、海外時間に入りAnthropicがIPOを申請し、目論見書にある決算内容が非常に強かったことからAI半導体株が反発すると、BTCは8万ドル台に値を戻した。

その後は8万ドルを挟んで一進一退の展開を続けたが、Broadcomの630億ドルの巨額調達成功や、月曜日のETFフローが+1.1億ドルとプラスに転じたこともあり、BTCは底堅く推移した。 

米株市場がオープンするとAI半導体株が回復する中、BTCはじりじりと値を伸ばしていった。 

注目のイスラエル総選挙は、投票締め切り時点の出口調査ではネタニヤフ首相率いる与党連合と元参謀総長のアイゼンコット氏率いる野党連合が50~52議席で拮抗。18議席と予想されるアラブ連合がキャスティングボードを握る格好となり、しばらく連立協議が続きそうな状況となった。 

BTCは朝方8.1万ドルにワンタッチ。その後のSKハイニックス決算が良好で半導体株が続伸するとBTCもリスクオンで反応したが、WSJが中間選挙後のイラン再攻撃の可能性を報じ、WTIが100ドル割れから反発する中、8.1万ドルを挟んでのもみ合い推移を続けている。

本日のBTC市場

本日のBTC市場は底値を固める展開か。

BTC/JPY hourly candlestick chart with dotted resistance lines and Japanese event annotations marking key market catalysts; shows price axis up to around 81,000,000 JPY and a lower strip of other crypto pairs.

BTCは引き続き下降チャネル内でのもみ合い。ただし8万ドル割れから回復し、いったん底割れ懸念は後退した。 

きっかけはAnthropicのIPO。これにBroadcomの巨額調達やSKハイニックスの好調決算と巨額還元が続き、AI半導体株への懸念が後退した。ただし、連日お伝えしているように、AI半導体への巨額投資が回収できるかは現時点ではわからず、それゆえ市場心理が悲観と楽観を繰り返しているに過ぎない。言い換えると、市場はAI企業や業界の先行きへの不安という形をとりつつも、本質的には投資家が自ら買い上げた株価に対して不安感を持っている構図だろう。ただし、こうした企業の成長神話がいずれ崩れることを懸念していたものの、足元ではまだ杞憂だったことが示された格好だ。 

昨日、イランのモジタバ・ハメネイ最高指導者が、イランが提示する条件を満たすことが戦争状態を終わらせるとの趣旨の声明を出したが、市場の反応は限定的だった。イランがホルムズ海峡を実効支配しているわけでもないのに、海峡開放を条件にあらゆる制裁を先に解除するという要求をアメリカが受け入れるとは到底思えない。一方で、散発的な攻撃が続く中、通航コストは高止まりし、原油価格の下落を拒んでいる。 

リップル社の大型イベントSWELLが開幕した。オープニングでベッセント長官がステーブルコインが米ドルの国際的地位を強化するとし、イベントに先立ってRLUSDに関するRobinhoodとの提携やバンク・オブ・ニューヨークとの関係拡大、Ripple National Trust Bankの最終承認などいくつもの発表があったが、XRPの反応は限定的だった。以前はイベント前に大きく値を上げるパターンが見られたが、逆に期待先行の買いが見られなかった分、ここからじりじりと反応する可能性もある。 

本日は、明日早朝にFOMCとMicrosoft、Googleの決算を控えている。市場は今回は利上げスキップ、12月利上げをほぼ織り込んでいるが、12月もどうなるかわからないとなると、BTCが上昇する可能性がある。

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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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