アメリカ商品先物取引委員会(CFTC)は10月27日、ユタ州と同州司法長官のDerek Brown(デレク・ブラウン)氏を同州の連邦地方裁判所に提訴したと発表した。訴状の提出は26日。
ブラウン氏は20日、予測市場大手のKalshi(カルシ)と関連会社などを、スポーツや選挙などのイベント契約は州法が禁じる賭博に当たるとして州地裁に提訴していた。
同州内でのサービス提供停止と、州内の口座から得たと推計する最大約6118万ドル(約98億円、1ドル=160円換算)の手数料収入の返還などを求めている。
一方、CFTCは訴状で「ユタ州が標的とするイベント契約は商品取引法上の『スワップ』であり、それを提供する取引所はCFTCが規制する指定契約市場(DCM)である」と反論した。
「専属管轄権」の侵害を理由に州を訴えるのは、アリゾナ州やニューヨーク州などに続き10件目となる。Michael S. Selig(マイケル・S・セリグ)委員長は「専属管轄権を守る」と述べた。
ただし、ユタ州では8月に連邦地裁が州の賭博規制を支持しており、連邦控訴裁の判断も割れている。ニュージャージー州は9月に連邦最高裁へ上訴しており、決着は最高裁に持ち込まれる公算が大きい。
日本では予測市場は刑法の賭博罪に触れる可能性が高く、Polymarket(ポリマーケット)は日本を利用禁止国に指定している。カルシの利用規約は日本を制限対象に含めていないが、国内からの利用が賭博に当たるおそれがある。
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|文・編集:井上 俊彦
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