アメリカ商品先物取引委員会(CFTC)は10月9日、予測市場に関連する2つの措置を発表した。
1つはスポーツや政治、文化、天候に関するイベント契約を「スワップ」の定義に明示的に含める規則案、もう1つはスポーツブックでの賭けやカジノゲームをスワップから除外する暫定最終規則だ。後者は連邦官報への掲載と同時に発効する。いずれも掲載後30日間、意見を募集する。
Michael S. Selig(マイケル・S・セリグ)委員長は、イベント契約は「CFTCの規制権限に明確に収まる商品デリバティブであり、当局の専属管轄に属する」と述べ、「カジノ型ギャンブル商品はデリバティブではない」と強調した。
背景には州と連邦の綱引きがある。Kalshi(カルシ)をめぐる訴訟では、第3巡回区控訴裁がスポーツ関連契約をスワップと認めた一方、第9巡回区と第6巡回区は逆の判断を示した。ニュージャージー州は連邦最高裁に上告受理を申し立て、39州とワシントンD.C.が支持の意見書を出している。
CFTCの措置は、カジノまで連邦管轄になるという州側の懸念を切り離し、専属管轄を固める狙いがありそうだ。
CFTCによると、8月のイベント契約の取引高は約15億ドル(約2400億円、1ドル=160円換算)で、8割がスポーツ関連だった。
暗号資産業界では、Coinbase(コインベース)がカルシと提携して予測市場を提供しており、イリノイ州の連邦地裁は10月2日、州による規制執行を差し止めた。ただし最終判断は最高裁に委ねられる可能性がある。
【次に読む】
» 米先住民4部族、予測市場Kalshiと提携──他部族から批判の声も=CNN
» 米プロアメフトNFL、スポーツ予測市場は「賭博」と主張──最高裁に意見書
» Kalshi、スポーツ予測市場めぐる控訴審で敗訴
|文・編集:井上 俊彦
|画像:Shutterstock


