暗号資産(仮想通貨)運用会社Bitwise(ビットワイズ)の最高投資責任者(CIO)、Matt Hougan(マット・ホーガン)氏は10月14日、人工知能(AI)投資がブームを続ける場合でも、バブルが崩壊する場合でも、長期的にはビットコイン(BTC)の上昇につながるとの見方を示した。
ホーガン氏はAIを巡るマクロ経済について複数のシナリオを提示した。
AIバブルが崩壊した場合、データセンター関連の借り手による債務不履行や、AI関連債券を保有する保険会社への圧力が強まり、2008年を想起させる景気後退につながる可能性があると指摘。
その場合、ビットコインは当初ほかのリスク資産とともに下落するものの、利下げや中央銀行のバランスシート拡大、政府による救済策を経て、マネー供給の増加を背景に大きく反発すると予想した。
一方、AIが生産性や国内総生産(GDP)を大幅に押し上げる「スーパーアバンダンス」のシナリオでもビットコインに強気の見方を示した。
ソフトウェアや法律業務、医薬品などが安価になる一方、土地や美術品、金、ビットコインなど供給が限られる資産の価値は高まるとの考えだ。
さらに、経済成長率3%、金利4%程度で景気が緩やかに推移するシナリオでは、ETF(上場投資信託)への資金流入や投資アドバイザーによる採用、企業や国家主体によるバランスシートへのビットコイン組み入れなど、既存の需要要因が続くと予想した。
ただし、ホーガン氏はビットコインが一直線に上昇するとはみていない。
2020年のコロナショック時に数日間で約50%下落した例を挙げ、回復前に大幅な下落が起こる可能性を指摘。量子コンピューターによる脅威や各国政府による世界的な規制強化、欧米政府の緊縮財政への転換などを、自身の見通しが崩れるリスクとして挙げた。
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|文・編集:Shoko Galaviz
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