2018年に『The Bitcoin Standard(邦訳「ビットコイン・スタンダード:お金が変わると世界が変わる」)』を出版したSaifedean Ammous(サイフェディーン・アムース)氏は13日、Xで論考を公開し、ビットコイン(BTC)はすでに貨幣として機能しており、価格変動の影響は今後小さくなるとの見方を示した。
これは、ジョージ・メイソン大学のLawrence H. White(ローレンス・H・ホワイト)教授への反論だ。ホワイト氏は12日、自著『Better Money: Gold, Fiat, or Bitcoin?』第6章を挙げ、「需要の変動に供給が対応しないため、BTCの価格は信頼できる交換手段を求める人々にとって不安定すぎる」と投稿した。
アムース氏は「ビットコインを保有することは、ビットコインを貨幣として使うことであり、決済手段として広く使われていないことは、貨幣化が進んでいないことの証拠にはならない」と述べた。
彼は、供給が硬直的なBTCは成熟して時価総額がゴールド(金)を上回れば、ゴールドよりもボラティリティ(変動性)が低くなると主張している。実際にBTCの1年実現ボラティリティはゴールドの1.52倍まで縮小したという。
ただし、BTCの時価総額は約1兆6400億ドル(約262兆円、1ドル=160円換算)で、金の約28兆7000億ドル(約4590兆円)の17分の1程度にとどまる。
Bitwise(ビットワイズ)のAndré Dragosch(アンドレ・ドラゴッシュ)氏やBlockstream(ブロックストリーム)のAdam Back(アダム・バック)氏など、BTCがいずれゴールドに並ぶと予測している業界ウォッチャーも多い。ステーブルコインが決済で存在感を増すなか、BTCを「価値保存手段」として評価する見方が強まりそうだ。
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|文・編集:井上 俊彦
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