メタプラネット、初のユーロ円建て転換社債発行へ──総額520億円

メタプラネットは10月13日、総額520億円のユーロ円建て転換社債を初めて発行すると発表した。転換社債は、投資家が一定の条件で会社の株式に交換できる社債だ。今回は海外市場で円建てで発行し、利息は付かない。

目的は、借入金の返済と自社株買いである。金利負担を減らして財務を安定させるとともに、1株当たりのビットコイン(BTC)保有量を高める。調達資金は、ビットコインの追加購入には直接使わない。

同社はこれまで、ビットコインを担保に借入を行ってきた。今回、その一部を無利息・無担保の社債に置き換え、金利負担と担保として拘束されるビットコインを減らす。ただし、社債の発行額が返済額を上回るため、負債総額は増える。

手取り約519億円のうち、236億円を借入金の返済、最大283億円を自社株買いに充てる。同日設定した自社株買いの上限600億円は取得枠全体であり、最大283億円は今回の調達資金から充てる分だ。

資金使途の内訳表。借入金返済236億円、自己株式取得最大283億円、計519億円。支出時期は2026年11月と2026年10月〜12月。注記あり。
<調達資金の手取り約519億円は、借入金の返済と自社株買いに充てる予定|メタプラネット発表資料>

一方、同社株の10月13日の終値は261円だった。1月15日の年初来高値639円から約6割下落している。株価が低いほど、同じ金額を新株発行で調達する際に必要な株式数が増え、既存株主の持ち分が薄まる「希薄化」の影響も大きくなる。

今回の転換社債でも、将来、株式への交換が行われれば希薄化が生じる可能性がある。同社はその影響を抑えるため、交換の基準価格を発行決議日の株価終値より高く設定する方針だ。具体的な価格は今回の開示時点では未定である。発行日は10月29日、満期は2031年10月29日を予定する。

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|文:平木 昌宏
|画像:Adobe Stock

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