ポイント
・今朝は8.5万ドルを割り込む
・原油安と金利低下で持ち直す
・タンカー被害で原油が反発
・8.2万ドル割れは調整に注意
昨日のBTC市場
昨日のBTC市場は上値の重い展開。

8.5万ドル(約1,345万円)から8.7万ドル(約1,375万円)のレンジ取引を続けていたが、今朝方レンジの下限を割り込むと、8.3万ドル(約1,310万円)台に値を落としている。
BTCは8.2~8.5万ドルのレンジを上抜けると、金曜日の弱い雇用統計を受けて8.7万ドルにワンタッチ。しかし、前回戻り高値に上値を押さえられると8.5~8.7万ドルでのレンジ取引が続いた。
週明けは原油相場が軟調に推移したこともあり8.7万ドルにトライするも僅かに届かず。ほぼ予想通りだったISM非製造業発表後に再度トライするも失敗すると、前週末の「質への逃避」買いの巻き戻しもあって米長期金利が上昇、2002年以来の高水準を更新する中、BTCは8.5万ドル割れに失速した。
しかし、かつてのレジスタンスにサポートされると、中東からの輸出が開戦前を上回ったとの報道や、イエメン軍のモカ奪取、トルコやパキスタンの参戦表明などもあり原油価格が低下を続ける中、BTCはじりじりと値を戻していった。
さらにベッセント財務長官が前政権から膨大な債務を引き継いだが、支出削減と経済成長により再建可能としたこともあり長期金利が低下。午後に入り原油価格の下落が加速すると、BTCはじりじりと強含んだ。
米株がオープンするとS&P500が史上最高値を更新する中、BTCは再び8.7万ドルを伺ったが、ホルムズ海峡でのタンカー被害に嫌気し原油価格が反発。米長期金利も上昇に転じると、BTCは8.5万ドル台に値を戻した。
今朝方、三角持ち合いを下抜け、レンジの下限8.5万ドルを割り込むと、先物市場での清算を巻き込み、BTCは一時8.4万ドルを割り込んだ。
本日のBTC市場
本日のBTC市場は底堅い展開を予想する。
昨日「8.7万ドルを上辺とする三角持ち合い、レンジ上抜けを示唆する上昇トライアングルが出現」したが「レンジを上抜けるような目立った材料は見当たらない」ので「今日明日は、上昇トライアングル内での底堅い推移を続けるのかもしれない」と申し上げた。昨晩まではその通りの展開となったが、今朝方、下にブレークした。
ただし、こうした斜めのサポートの下抜けはそれほど心配する必要はないと考えている。ただし、かつてのレンジの下限8.2万ドルを下抜けるとダブルトップが完成し、少し長めの調整につながりかねず、注意が必要だ。
昨日の相場は米長期金利と原油価格に振らされる展開。今朝の失速もテクニカルな要素が強い。市場はやや手掛かり難に陥っている印象だ。本日は9月のFOMC議事録が公表されるが、10月利上げスキップが有力視されるなか、市場への影響は限定的か。
その原油価格は昨晩一時86ドル台まで値を下げた。中東からの輸出量が開戦前を上回り、サウジのパイプラインも復旧、イエメン軍がバベルマンデブ海峡の制圧に乗り出している。さらにホルムズ海峡では積み替えを行わない直行便が増えているとの報道もある。このシャトル便のコストが原油価格高止まりの一因だと申し上げてきた。
ただし、船のチャーター料を示すバルチック指数はまだ上昇傾向で、コストが下がる気配は見えない。その結果、原油価格の低下も限定的か。そうした中、BTCは底堅いが、上値の重い展開が続きそうだ。
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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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