欧州中央銀行(ECB)は、中央銀行マネーをトークン化金融と接続するための3つのモデルを示した。
ECBのIsabel Schnabel(イザベル・シュナーベル)専務理事が10月1日、ロンドンで開催されたイングランド銀行(BOE)などによる「The Future of Money」会議で説明した。
第1のモデルは、中央銀行がプログラム可能な台帳上でトークン化された準備預金を直接発行する方式。中央銀行マネー自体をDLT上のネイティブ資産とし、トークン化された金融資産との決済に利用する。
第2のモデルでは、既存の中央銀行決済システムを維持しながら、ブリッジや同期機能を通じてDLTプラットフォームと接続する。この場合、準備預金そのものはトークン化されず、DLT上の取引の資金決済は従来の中央銀行マネーで行われる。
第3のモデルでは、民間仲介者が中央銀行のオムニバス口座に保有する準備預金を裏付けとして、オンチェーンの決済トークンを発行する。このトークンは中央銀行への直接的な請求権ではなく、民間主体への請求権となる。
シュナーベル氏は、トークン化金融でも現在の二層構造を維持し、中央銀行マネーを金融機関間の最終決済の中核に据えながら、商業銀行が顧客向けのマネーや金融サービスを提供する構想を示した。
中央銀行マネーと金融資産を同じDLT上で扱う場合、資産移転と支払いを一体で処理するアトミック決済や、金融取引のプログラム可能性を高められる。
ECBは9月21日、DLTプラットフォームと既存のTARGET Servicesを接続し、トークン化資産の取引を中央銀行マネーで決済する「Pontes」を開始した。
長期プロジェクト「Appia」では、統合台帳や複数の相互接続型台帳など、トークン化市場に向けた将来のアーキテクチャを検討している。
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|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Adobe Stock


