バイナンスウォレット、未上場企業のトークン化商品へのアクセス提供へ

大手暗号資産取引所BinanceのWeb3ウォレットであるBinance Wallet(バイナンスウォレット)は9月20日、IPO(新規株式公開)前の未上場企業に連動するトークン化商品へアクセスできる新サービス「Pre-Access」を発表した。

対象ユーザーは、バイナンスウォレットから期間限定の購入申込に参加できる。

公式発表によると、対象となるトークンの販売はPancakeSwap(パンケーキスワップ)上で行われ、ユーザーはバイナンスウォレットから購入を申し込める。販売終了後、割り当てられたトークンを受け取るか、割り当てられなかった分の資金が返金される仕組みだ。

サービス開始の背景には、一般投資家が未公開企業への投資機会を得にくいという課題がある。パンケーキスワップは、従来は一般投資家がアクセスしにくかった未上場企業への間接的な投資機会を、トークン化によってオンチェーンに持ち込む狙いを示した。

需要の大きさは、これまでの関連商品でも表れている。バイナンスウォレットが6月に実施したSpaceX連動商品の申込キャンペーンには、2万7689のウォレットから5億5700万ドル(約835億円、1ドル=150円換算)を超える申込が集まった。一方、必要な裏付け資産を確保できず、キャンペーンは中止となった。

同サービスで取得できるのは未上場企業の株式ではなく、その企業の価値に間接的に連動するトークンである。議決権や配当などの株主権は付与されず、対象企業が上場しても株式へ転換される保証はない。

申込超過による割当額の縮小や中止のほか、流動性の低下や換金できないリスクもある。なお、最初の対象企業は今後発表される。

日本では現時点で利用できないとみられる。Binance Japanは6月、国内でBinance Walletを提供していないと明らかにしている。公式FAQも対象地域を公表しておらず、国内提供の予定は不明だ。

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|文:平木 昌宏
|画像:Shutterstock