ビットコインのサイドチェーン「Liquid Network(リキッド・ネットワーク)」で発生したセキュリティインシデントを巡り、約4000ビットコイン(BTC)を引き出した当事者が3400BTCを返還した。
技術プロバイダーのBlockstream(ブロックストリーム)がブリッジノードの修正を完了した後に返還が行われ、引き出された資金の約85%がフェデレーションアドレスに戻った。
当事者は「ホワイトハット」を名乗り、ビットコインのOP_RETURNメッセージやPGPで暗号化された文章を通じてブロックストリームと連絡を取っていた。
ブロック高96万5875ではブロックストリームに対し「まずバグを修正する」よう求め、すべてのノードに修正が適用されたことを確認してから資金を返還する意向を示した。
その後、ブロックストリームはPGP署名付きのオンチェーンメッセージで、ブリッジノードの修正が完了し、資金を安全に返還できると通知。当事者はブロック高96万5950で3400BTCをフェデレーションアドレスへ返還した。
返還後も当事者側のアドレスには約4730万ドル(約73億3200万円、1ドル=155円換算)相当の約598.5BTCが残っている。
ハードウェアウォレット大手Ledger(レジャー)の最高技術責任者(CTO)、Charles Guillemet(シャルル・ギルメ)氏は7日、Xで「3400 BTCは返還されたが、『ホワイトハット』は依然として600BTCを保有している」と指摘。
仮に残る600 BTCがオンチェーン上で合意された報奨金だったとしても、「ホワイトハットによるハッキングというより恐喝に近い」との見方を示した。ただし、約600BTCを報奨金としてブロックストリーム側が合意したことを示す情報は確認されていない。
今回の問題は、リキッドが日本時間7日、フェデレーションウォレットから約4000BTCが引き出されたと発表したことで明らかになった。
リキッドではインシデントを受けてブリッジノードを無効化し、ネットワーク活動を制限していた。残る約598.5BTCの扱いや、ネットワークの全面的な正常化については引き続き注目される。
【次に読む】
» Liquid Networkで約4000BTC引き出し──ネットワークを一時制限
» COLDCARD流出犯、盗難ビットコインを初移動──DEX経由で資金洗浄か
» 暗号資産カードで約1.5億円流出──2300人超の残高に被害
|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Adobe Stock


