米商品先物取引委員会(CFTC)は、予測市場運営会社Kalshi(カルシ)に対し、ミシガン州居住者が関係する約定済み取引を通常の手続きに従って履行するよう命じた。ミシガン州裁判所が一部取引の取り消しを求めたことを受け、CFTCが緊急権限を行使した。
ミシガン州の裁判所は約2週間前、カルシに対し、州内でスポーツ関連のイベント契約を提供・宣伝することを一時的に停止するよう命じた。その後、既に約定した一部取引についても取り消すよう指示した。
CFTCのMichael Selig(マイケル・セリグ)委員長は、州が指定契約市場(DCM)に対し、連邦法上の義務へ違反するよう強制することはできず、DCMが特定州の住民を差別的に扱うことも認められないと主張した。
また、約定済み取引の取り消しは前例のない措置であり、市場全体に連鎖的な影響を及ぼし、契約の確実性を損なう恐れがあると警告した。
カルシはCFTCに登録されたDCMで、商品取引所法およびCFTC規則の適用下にある。一方、ミシガン州を含む複数州は、スポーツ関連の予測市場が実質的にオンライン賭博に当たると主張し、州法に基づく規制を進めている。
CFTCは、議会から付与された管轄権を守るため、アリゾナ、コネティカット、イリノイ、ケンタッキー、ミネソタ、ニューメキシコ、ニューヨーク、ロードアイランド、ウィスコンシンの各州に対する訴訟も提起している。
今回の命令は、予測市場を連邦規制下のデリバティブ市場と位置付けるCFTCと、州法上の賭博として規制しようとする各州との対立を一段と深める動きとなった。
|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock


