米商品先物取引委員会(CFTC)は6月12日、ニューメキシコ州を相手取り、同州がCFTC登録市場に州の賭博法を適用することを阻止するため、連邦裁判所に訴訟を起こした。
対象には同州のMichelle Lujan Grisham(ミシェル・ルーハン・グリシャム)知事やRaúl Torrez(ラウル・トレス)司法長官らが含まれる。
今回の訴訟は、予測市場、とりわけスポーツ関連イベント契約をめぐる管轄権争いの一環だ。ニューメキシコ州は前週、予測市場プラットフォームKalshiEX(カルシEX)を州裁判所に提訴し、同社が州内で違法なオンラインスポーツ賭博を提供していると主張した。
州側は、カルシが必要なライセンスを取得せず、州の法定年齢である21歳に満たない18〜20歳の住民にも参加を認めたとしている。
ニューメキシコ州のトレス司法長官は、同州で合法的なゲーミングは、部族と州のゲーミング協定、または厳格な州規制の下でのみ運営されると説明していた。
これに対しCFTCは、カルシのようなCFTC登録市場で取引されるイベント契約は、商品取引所法(CEA)の下で同委員会が専属的な管轄権を持つと主張している。CFTCは訴状で、ニューメキシコ州による執行は連邦政府と同委員会の権限を侵害するとし、州法の適用を差し止める恒久的な命令を求めた。
CFTCはここ数カ月、スポーツベッティングをめぐる管轄権を主張するため、複数の州を相手に訴訟を起こしている。CFTC発表によると、ニューメキシコ州のほか、アリゾナ州、コネチカット州、イリノイ州、ニューヨーク州、ミネソタ州、ロードアイランド州、ウィスコンシン州でも関連する訴訟が起きている。
一方、州側はスポーツベッティングに関する規制権限は州にあると主張しており、連邦政府と州政府の間で予測市場の扱いをめぐる対立が深まっている。CFTCは今回の訴訟を、CFTC登録の予測市場に対する専属的管轄権を維持する取り組みの一部と位置づけている。
|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock



