米証券取引委員会(SEC)は6月30日、革新的な資産クラスに投資するETF(上場投資信託)や、新しい投資戦略を採用するETFについて、規制のあり方に関する意見募集を開始した。
暗号資産(仮想通貨)ETFの相次ぐ登場や、予測市場に連動する新たなETF構想を受け、SECは「novel ETFs」と呼ばれる新種ETFの登録・監督プロセスを見直す姿勢を示している。
SECの発表によると、今回の意見募集は、ETF分野のイノベーションを促進しつつ、投資家保護、公正で秩序ある効率的な市場の維持、資本形成の促進を両立させることを目的としている。
SECのPaul S. Atkins(ポール・S・アトキンス)委員長は、ETFのイノベーションには一貫性があり、透明で効率的な規制枠組みが必要だと述べた。そのうえで、米国ETF市場が投資家に有効に機能しながら成長と革新を続けるにはどうすべきか、市場参加者からの意見を検討したいと説明した。
SEC投資管理部門のBrian Daly(ブライアン・デイリー)氏は、ETF市場について、2019年の4兆ドル(約640兆円、1ドル=160円換算)規模から2025年末には12兆ドル超へ拡大した「大きな成功例」だと指摘した。一方で、ETF市場がさらに成長し、新しい戦略が登場する中、今後の発展を成功させるためには、重要な論点について公開の議論が不可欠だとした。
今回の見直しの背景には、暗号資産ETFの急拡大がある。アトキンス氏が2025年4月にSEC委員長に就任して以降、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)にとどまらず、ソラナ(SOL)やドージコイン(DOGE)などに連動する暗号資産ETFも市場に登場している。
さらに、市場の関心は政治や経済イベントの結果に連動する予測市場ETFにも向かっている。SECはこれらのファンドについて、登録届出書の効力をまだ認めておらず、複数の提案について判断を延期している。アトキンス氏は先月、こうした商品を「透明かつ慎重な方法」で検討する方針を示していた。
|文・編集:Shoko Galaviz
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