KalshiとS&P DJIが提携──公式指数値で契約を決済へ

S&P Dow Jones Indices(S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス、以下S&P DJI)と予測市場大手のKalshi(カルシ)は10月26日、戦略的提携を発表した。

KalshiはS&P DJIの指数に連動するイベント契約のライセンスを受けた予測市場プラットフォームとなり、今後提供する契約はS&P DJIが公表する公式指数値に基づいて決済される。

S&P DJIもKalshiの契約データから経済や政治、スポーツの指数を構築する優先プロバイダーとなる。開始時期は明らかにしていない。

KalshiのTarek Mansour(タレク・マンスール)CEOは「S&P DJIは指標のゴールドスタンダードだ」と述べ、個人と機関投資家の需要拡大につながるとの見方を示した。

今回の提携は、プロの市場が日々参照する基準値を取り込むことで、予測市場の信頼性を高める狙いがある。

伝統的金融機関の予測市場への参入も相次いでおり、Intercontinental Exchange(インターコンチネンタル取引所)は2025年10月、Polymarket(ポリマーケット)に最大20億ドル(約3200億円、1ドル=160円換算)の出資を決めた。Nasdaq(ナスダック)も2026年8月、Kalshiに市場監視技術を提供している。

一方、ユタ州司法長官は10月20日、違法賭博だとしてKalshiを提訴した。

同日、S&P DJIの親会社のS&P Global(S&Pグローバル)はスマートコントラクト監査のOpenZeppelin(オープンツェッペリン)の買収完了を発表しており、伝統的金融とオンチェーン領域の接続が加速している。

日本では予測市場を認める制度がなく、利用は賭博罪に当たる可能性がある。

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|文・編集:井上 俊彦
|画像:AdobeStock

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