トークン化株式の9月のオンチェーン取引高が、前月比16.4%増の156億ドル(約2兆3400億円、1ドル=150円換算)となり、過去最高を更新したという。CoinDesk(コインデスク)が10月6日公開のレポートで伝えた。これまでの最高だった7月の154億ドル(約2兆3100億円)を上回ったとしている。
取引高で首位となったのは、米証券アプリのRobinhood(ロビンフッド)だ。同社の取引高は前月比407%増の65億7000万ドル(約9855億円)に達したという。市場全体に占めるシェアは、8月の9.7%から42.0%へ拡大したとされる。
トークン化株式は、株式などに連動する資産を、ブロックチェーン上で移転・売買できるトークンとして扱う仕組みだ。通常の証券市場が閉まっている時間にも取引できる商品があり、株式への投資とブロックチェーン上の金融サービスをつなぐ手段として展開されている。
ロビンフッドは7月1日、株式などの取引基盤となる独自のブロックチェーン「Robinhood Chain(ロビンフッド・チェーン)」を公開した。同社の発表によると、利用条件を満たす顧客は、ウォレットを通じて株式トークンを24時間取引できる。トークンを担保に使うなど、売買以外の用途も提供しているという。
一方、コインデスクによると、前月首位だったbStocks(ビーストックス)の9月の取引高は、前月比45.5%減の54億2000万ドル(約8130億円)だった。シェアは34.7%となり、ロビンフッドに次ぐ2位に下がったという。

売買だけでなく、市場規模も拡大したとされる。同レポートでは、トークン化された株式の時価総額が前月比13.7%増の48億7000万ドル(約7305億円)となり、過去最高を更新したという。時価総額は市場に存在する資産の価値を示し、一定期間の売買額を合計した取引高とは異なる指標だ。
市場拡大の背景について、Binance Research(バイナンス・リサーチ)は9月11日のレポートで、既存の取引サービスの顧客基盤が株式トークンの普及を後押ししていると分析した。同レポートでは、株式トークンを担保に資金を借りるなど、分散型金融(DeFi)での利用も広がっていると指摘している。
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|文:平木 昌宏
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