ビットコイン、レンジ上抜け 雇用統計弱く8.7万ドルワンタッチ【楽天ウォレットDaily Report】

ポイント

・8.7万ドルにワンタッチ
・レンジ上抜けが鮮明となりショートカバーを誘発
・雇用統計後、ロング清算で反落
・イエメンで地上戦でも原油は上がらず、再び8.7万ドルに迫っている

週末のBTC市場

週末のBTC市場は堅調。

BTC/JPY candlestick chart with Japanese annotations and arrows marking major events and price levels (87,000/86,000/85,000). Time axis shows hourly data with dotted support/resistance lines and event labels above the chart.

金曜日に8.5万ドル(約1,340万円)を明確に上抜けると8.7万ドル(約1,370万円)にワンタッチ。いったん8.4万ドル(約1,325万円)台に値を下げるも、今朝方8.6万ドル(約1,355万円)に値を伸ばしている。

BTCは8.7万ドル台で小さなダブルトップを形成し上昇が一服すると、ネックラインの8.5万ドル、レジスタンスゾーンだった8.2万〜8.3万ドルとの狭いレンジのもみ合いを続けていた。

先週は、週明けの原油価格の上昇を嫌気した8.2万ドル台で下値を固めると、水曜日のコアPCEデフレーターを受け、8.5万ドル台半ばに値を伸ばしレンジを一時上抜けた。米長期金利上昇を嫌気し、ETFフローが10営業日ぶりにマイナスに転じる中、BTCは8.3万ドル台に失速したが、金曜日未明に仏国債金利の急騰を嫌気した米国債への「質への逃避買い」が出ると、BTCは8.5万ドル台にしっかり乗せてきた。

レンジ上抜けが意識される中、昼過ぎにETFフローがプラスに転じたことが判明すると先物市場でショートカバーが発生、BTCは8.7万ドル手前に値を伸ばすと、注目の雇用統計で非農業部門雇用者数が2.9万人と予想の9万人を大きく下回り、失業率も4.2%に上振れすると8.7万ドルにワンタッチした。

しかし、前回戻り高値に上値を押さえられると、10月利上げの織り込みは1割台に低下したが、12月利上げは8割強のままとなり、いったん低下した長期金利が反発する中、先物市場でのロングポジションの清算が殺到、BTCは8.4万ドル台に反落した。

ロイターが、サウジがフーシ派に向けた大規模攻勢を検討していると報じたことも重しとなったか。週末は、フーシ派がリヤドにあるアラムコの石油施設を炎上させた一方、イエメン亡命政府のトップ、アルアリーミー氏がフーシ派への地上戦を宣言したが、レンジ上抜けが鮮明となる中、BTCはじりじりと強含み、週明けのCME先物オープンで地上戦が始まったにもかかわらず思ったほど原油価格が上がらなかったことを確認すると再び8.7万ドルに迫っている。

本日のBTC市場

本日のBTC市場は底堅い展開を予想する。

先週後半は重要指標が続いたが、PCEコアデフレーター、ISM製造業、雇用統計と3連続で弱い指標が続き、7割あった10月利上げの織り込みは1割台まで低下、14日のCPIを待たずに市場の関心は12月FOMCに移った。

週末はイラン革命防衛隊からホルムズ海峡を通過するタンカーへの散発的な攻撃が続き、またイエメンではフーシ派に対してサウジが航空支援するイエメン正規軍が地上戦を宣言。ロイターによれば正規軍は10万人規模で、本格的に内戦が再開された格好だが、市場はリスクオフ的な動きは限定的で、むしろバブ・エル・マンデブ海峡の実効支配解除への期待感すら感じられる反応となっている。

ただし、先週来説明しているように、ホルムズ海峡を通過する原油は増加しているが、シャトル輸送のコストが高く、原油価格の低下圧力には至っていない。また米イラン間の和平交渉も、イラン側の穏健派と強硬派の溝が埋まらない限り進展は難しい状況だ。今朝はユーロ売りが目立っている。フ

ランスでは9月29日に2027年の新発国債が過去最高になると発表、10月1日に緊縮財政案が発表されると少数与党下での実現性に疑問符が付き、金利上昇に拍車がかかった。さらに国内でのデモも激しく、今朝方のユーロ売りにつながっている模様だ。まだ仏債市場はオープンしていないが、こうした動きが再び米債への質への逃避買いにつながれば、BTCもつれ高となる可能性がある。

テクニカル的にもみ合いレンジを上抜け、戻り高値8.7万ドルに迫っている。この水準は特に目立ったテクニカルポイントではなく、次の目途、半値戻しの9.2万ドルを目指していく展開が予想される。

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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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