Kraken(クラーケン)の親会社Payward(ペイワード)は9月16日、オンチェーンの無期限先物を米国顧客向けに提供する計画を発表した。Hyperliquid(ハイパーリキッド)の「HIP-3」市場から始める方針で、規制当局の承認を前提としている。
HIP-3は、50万HYPEをステーキングした事業者が独自の無期限先物市場を開設できる仕組みだ。Payward傘下でアメリカ商品先物取引委員会(CFTC)の規制下にあるBitnomial(ビットノミアル)が市場を開設・運営し、清算と決済も担う。
顧客口座は先物取次業者のNinjaTrader Clearing(ニンジャトレーダー・クリアリング)が管理し、両社の許可リストに載った口座だけが取引できる。売買の照合は公開ブロックチェーン上で行い、規制上の義務はアメリカの登録業者が負う構造だ。
同社共同CEOのArjun Sethi(アルジュン・セティ)氏は「アメリカの登録取引所や清算機関でHyperliquidに市場を開設した例はない。当社が規制上の義務を負う最初の事業者になるつもりだ」と述べた。
Hyperliquidは、Paywardが米国顧客向けに展開を予定する最初のプロトコルとなる。目的は、既存の規制枠組みの中でDeFi製品を利用しやすくし、誰もがアクセスできるようにすることだという。Hyperliquidの直近30日の取引高は2000億ドル(約31兆円、1ドル=155円換算)を超えた。
アメリカでは、CFTCが5月にKalshi(カルシ)の無期限先物を初めて承認し、6月にはBitnomialとCoinbase Derivatives(コインベース・デリバティブズ)の既存商品の無期限化も認めた。
一方、日本では個人向け証拠金取引のレバレッジが一律2倍に制限されており、新経済連盟が9月11日に見直しを提言した。
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|文・編集:井上 俊彦
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