ビットコイン レーバーデー明けは利食い優勢 原油高継続・円高は一服【楽天ウォレットDaily Report】

ポイント

・一時7.7万ドル台、もみ合いレンジを若干切り下げる
・レーバーデー明けは利食い先行
・イラン情勢悪化で原油高が重し
・Strive・Bitmineは追加購入、ストラテジー社は見送り

昨日のBTC市場

昨日のBTC市場は上値の重い展開。

Intraday price chart from TradingView with candlesticks and blue/green trend lines, annotated in Japanese to mark events like CME open, liquidations, and specific incidents (e.g., STRIVE +109M, MSTR追加, ベセットン私が扇元, ヨルダン米基地攻撃, CIT丼クン送金). The x-axis shows time from around 09:00 to 12:00, and the y-axis shows price/volume levels.

7.9万ドル(約1,215万円)台から一時7.7万ドル(約1,185万円)台に失速するも、7.9万ドル近辺に値を戻しており、小さく下に行って来いの展開となっている。またドル円相場は152円台から小反発し、円建て価格の下落は一段落している。

BTCは8月半ばに200日移動平均線を上抜けて急騰し、金曜日早朝に8.2万ドルへワンタッチした。5月の戻り高値で上値を押さえられると、強めの雇用統計で失速し、週末は8万ドルを挟んでのもみ合い推移となった。

週末にイラン革命防衛隊(IRGC)が米艦船を攻撃し、報復として米軍がイランのタンカー3隻を攻撃すると、週明けの原油価格が上昇。またレイバーデーで米ETFの流入が途絶えるなか、BTCは7.9万ドル近辺にもみ合いレンジを切り下げた。週明けの為替市場で円高が再燃し、昨日朝方には一時152円台まで下落、円建て価格の重しとなった。

昨日は海外時間に入り、Strive社が109百万ドル分のBTC、Bitmine社が69百万ドル分のETHを追加購入したが、mNAVが1.1を上回っているStrategy社の追加購入がなく、やや失望感を与えた。さらにレイバーデー明けの米株市場が売りから始まると、BTCは7.7万ドル台まで値を下げた。

すぐさま7.8万ドル台に切り返したが、15日に予定されているClarity法案の審議入り採決が否決される見通しとの共和党議員のコメントが報じられ、またイランの米艦への攻撃の報復として今度はイランのタンカー5隻を攻撃、イランもヨルダンの米軍基地に報復攻撃し、原油価格が94ドルまで上昇するなか、BTCは7.9万ドル手前で上げあぐねている。

本日のBTC市場

本日のBTC市場は底堅い展開を予想する。

レイバーデー明け初日は若干リスクオフ。株は小幅安、BTCもレンジを若干切り下げた。昨日は、投資家が戻ってくるのでETFフローが再開する可能性を指摘する一方で、「ただし、久しぶりに戻ってきた投資家には現水準がやや高く映り、利食い売りが出る可能性もある」としたが、初日は後者だった模様だ。

とはいえBTCは1,000ドルほどレンジを切り下げた程度で、まだまだ底堅さを見せており、2日目、3日目とこの水準に目が慣れてくれば、買い遅れた投資家からのフローが回復するものと思われる。

ただし材料的には冴えないものが多い。イラン情勢はエスカレーションが続き、原油価格はWTIベースで94ドル、北海ブレントベースでは99ドルと100ドルに迫っている。原油価格の上昇を狙ってイランが民間タンカーを攻撃すれば、米軍は報復にイランのタンカーを攻撃する方針だが、その結果、原油価格がさらに上がってしまう構図となっている。

金融政策は金曜日のCPI次第だが、このまま原油価格が強含みで推移し続ければ、利上げが不可避になる可能性が高い。

ルミス議員は、今回を逃せばClarity法案は2030年あたりまでチャンスがなくなると警鐘を鳴らしたが、共和党内からも可決を危ぶむ声が出始めている。仮に上院を通過しても、下院は中間選挙まで休会に入る予定で、年内成立は絶望的だ。

こうしたイラン情勢、金融政策、Clarity法案のうち1つでも好転すれば大きく跳ねる可能性もあるが、いずれも難しく、当面は現水準の値固めが続きそうだ。あえて言えば、CPIが弱く出て利上げ見送りとなった場合は、若干の上値トライが期待できるか。

今朝方、日経新聞が、Citiが預金トークンで日本企業に即時送金を提供すると報じた。一見、ブロックチェーンを活用したイノベーションのように感じるが、記事によれば同行のプラットフォーム利用が前提とされている。それでは、ユーザーが金融機関などの管理者を通さず直接決済ができるというブロックチェーンの本質から外れたものとなっている。こうしたイノベーションの羊の皮を被った金融機関の囲い込みは、JPMコインでもそれほど広がっていない。24/365決済は魅力で、ある程度の普及はあるかもしれないが、ステーブルコインに対抗できる代物ではないと考える。

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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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