暗号資産取引所BitMEX(ビットメックス)の共同創業者で、投資会社Maelstrom(メイルストローム)の最高投資責任者を務めるArthur Hayes(アーサー・ヘイズ)氏は8月5日、自身のSubstack(サブスタック)「Crypto Trader Digest」への投稿で、ビットコイン(BTC)が最終的に100万ドルを超えるとの見方を示した。
その論拠はAI(人工知能)投資の構造にある。ヘイズ氏はデータセンターへの巨額投資を「テクノロジー」ではなく「不動産」と位置づけ、収益の欠如が原因だった2000年のITバブルとは異なり、今回は貸し手が打撃を受ける2008年型の信用バブルだと分析する。こうした設備投資は2027年半ば以降に鈍化し、2028年には減速が鮮明になると予測した。
資本の誤配分の規模はすでに米サブプライム危機を上回るとし、危機時には政府と中央銀行が2008年を超える資金供給に動くと指摘する。そして「今回はビットコインが存在しており、100万ドル以上という多くの人の夢を叶えるだろう」と述べた。
業界への影響も具体的だ。ヘイズ氏はアメリカ財務省の為替安定化基金(ESF)の残高280億ドル(約4兆4800億円、1ドル=160円換算)に過去と同じ10倍のレバレッジをかければ、2800億ドル(約44兆8000億円)規模でAI企業を支援できると試算し、連邦準備制度理事会(FRB)が緊急時に特別目的会社(SPV)へ融資する枠組みの転用を想定している。
短期的なビットコイン価格の値動きは6万〜7万ドルでのもみ合いを見込み、下値は5万ドルもあり得るとした。イーサリアム(ETH)は2026年末までに5000ドルを目標とし、Robinhood(ロビンフッド)によるArbitrum(アービトラム)採用など現実資産(RWA)のトークン化が支えになるとみる。
ヘイズ氏が率いるMaelstromはレバレッジなしでビットコインを保有し続ける方針だ。
|文・編集:井上 俊彦
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