デジタル資産インフラ企業のTaurus(トーラス)と、非カストディ型バリデーターインフラを提供するP2P.orgは6月10日、金融機関向けステーキングサービスの提供に向けた提携を発表した。
今回の提携により、Taurusの銀行顧客は、同社のデジタル資産カストディ基盤「Taurus-PROTECT」を通じて、P2P.orgの機関投資家向けステーキングインフラを利用できるようになるという。
P2P.orgは、暗号資産(仮想通貨)のステーキングを裏側で支えるバリデーター運用会社。
2018年の設立以降、イーサリアム(Ethereum)やソラナ(Solana)など50以上のProof-of-Stakeネットワークに対応し、同社が支えるステーキング資産は100億ドルを超えている。
一方のTaurusは、スイスを拠点とするデジタル資産インフラ企業だ。銀行などの金融機関向けに、暗号資産やトークン化資産、ステーブルコインを安全に発行・保管・取引するためのシステムを提供している。
今回の提携で注目されるのは、利用者が資産の管理権を維持したまま、ステーキングに参加できる点だ。P2P.orgは顧客資産を直接保管せず、ステーキングに必要なバリデーター運用を担う非カストディ型のインフラを提供する。
これにより金融機関は、既存の資産管理体制を維持しながら、ステーキング報酬を得るための運用に参加できるという。
対象となるネットワークは、まずイーサリアムから開始される。イーサリアムでは、ビーコンチェーンのデポジットコントラクトに直接統合された形でステーキングが可能になるという。
さらに今後、ソラナ、ポルカドット(Polkadot)、コスモス(Cosmos)、ニア(NEAR)、カルダノ(Cardano)、テゾス(Tezos)など、複数のProof-of-Stakeプロトコルにも対応する。
|文:平木 昌宏
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