暗号資産(仮想通貨)運用会社のCoinShares(コインシェアーズ)は10月23日、ビットコイン(BTC)が株式市場の変動に対して比較的底堅く推移しているとの分析を公表した。現物を買う動きの改善に加え、値下がりを見込んで売っていた投資家の買い戻しが価格を支えているという。
同社は、次の値動きを左右する材料として、米国の金利見通しに注目している。住宅市場の落ち込みと根強い物価上昇を受け、追加利上げが行われるかどうかが焦点となっている。

今後の焦点は、米国が追加利上げに踏み切るかどうかだ。住宅市場の落ち込みは利上げを見送る理由になる一方、物価上昇が収まらなければ、再び利上げが必要になる可能性がある。
同社が注目するのは、高い借入金利によって住宅の建設や購入が鈍っている点だ。レポートによると、米国の9月の住宅着工件数は前月比5.2%減少した。住宅建設業者の景況感も悪化し、住宅購入契約の指数は統計開始以来の最低水準となったという。
こうした住宅市場の弱さから、同社は10月28日の米金融政策判断で金利据え置きが有力とみている。10月20日時点の市場データでも、0.25ポイントの利上げ確率は約12〜17%にとどまっていた。
ただし、利上げの可能性がなくなったわけではない。直近の消費者物価指数と生産者物価指数では、根強い物価上昇が示された。同社によると、市場では12月に追加利上げが行われる可能性も引き続き意識されている。
BTCへの影響を考えるうえでは、利上げの有無に加え、市場がどこまで予想しているかが重要になる。同社は、多くの投資家が据え置きを見込む10月に利上げが行われれば、市場への衝撃が大きくなる可能性があると指摘した。
一方、10月は据え置き、今後の利上げの可能性を示す展開なら、市場は比較的受け止めやすいという。
現物を買う動きはBTCを支えているが、それだけで上昇が続くとは限らない。コインシェアーズは、暗号資産独自のニュースよりも、米国の利上げをめぐる予想の変化が、次の値動きを左右する可能性が高いとみている。
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|文:平木 昌宏
|画像:Adobe Stock


