日本円建てステーブルコイン「JPYC」を発行するJPYC社は10月21日、韓国・新韓銀行の日本法人であるSBJ銀行およびLINE NEXT(ラインネクスト)と業務提携に関する覚書を締結したと発表した。銀行口座とデジタルウォレットを連携させ、JPYCをチャージする仕組みの実証に向けて協業する。
3社は銀行口座、JPYCの発行・償還、ウォレットの各基盤を組み合わせ、技術面と運用面で実現可能性を検証する。
JPYCは、日本円と1対1で交換できるステーブルコインだ。裏付け資産は日本円の預貯金や国債で保全され、保有者は同額の日本円に交換できる。こうした交換手続きは「償還」と呼ばれる。
銀行口座にある資金をブロックチェーン上の送金や決済で利用するには、JPYCの発行とウォレットへの受け取りをつなぐ必要がある。今回の協業では、この一連の手続きを銀行口座と連携させる仕組みを検討する。
ラインネクストは、LINEアプリ上で利用できるウォレット「Unifi(ユニファイ)」を展開している。ユニファイでは、5月22日からJPYCが利用可能になっている。今回の取り組みでは、ウォレットでの利用に加え、銀行口座との接続を検証する。
役割分担では、SBJ銀行が銀行口座と銀行インフラを提供する。ラインネクストはユニファイなどのデジタルサービスとブロックチェーン関連技術を提供し、システム連携やサービスモデルを検討する。
JPYC社は発行体として、JPYCの発行・償還に関する技術支援や知見の提供を担う。3社は口座連携からJPYCの発行、ウォレットへの統合まで、システムと運用の流れを設計する。
SBJ銀行とラインネクストは、実証後の送金・決済を含む金融サービスの事業化も検討する。共同プロモーションや事業開発についても協議する方針だ。
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|文:平木 昌宏
|画像:リリースより


