アメリカの現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)は、10月12日〜16日の週に2億2860万ドル(約366億円、1ドル=160円換算)の純流出を記録した。前週の6億8110万ドル(約1090億円)に続く流出で、2週間で約9億1000万ドル(約1456億円)が流出した。SoSoValueのデータによると、週の5営業日のうち3営業日で流出が流入を上回った。
銘柄別では、2週間で最も流出が多かったのはFidelity (フィデリティ)の「FBTC」で、4億4050万ドル(約705億円)が流出した。8日には1日で1億9710万ドル(約315億円)が流出している。次いでARK Invest(アーク・インベスト)と21Shares(21シェアーズ)が運用する「ARKB」が2億720万ドル(約332億円)の流出となった。
一方、最大手であるBlackRock(ブラックロック)の「IBIT」は今週だけで1億6540万ドル(約265億円)が流出したものの、月初の流入が大きく、10月全体では1億8950万ドル(約303億円)の流入超を保っている。
10月の純流出額は約6億1700万ドル(約987億円)に膨らみ、総純資産は9月末の1079億8000万ドル(約17兆2768億円)から1042億9000万ドル(約16兆6900億円)に減少した。
背景には米国のインフレ再加速がある。アメリカ労働統計局が14日に発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.7%と予想の3.6%を上回り、15日発表の生産者物価指数(PPI)も前月比1.3%と2022年3月以来の大きな伸びとなった。
その結果、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が27日〜28日の会合で追加利上げに動くとの観測が強まり、ビットコインは15日に一時8万ドルを割り込んだ。
Farside Investorsによると、10月はイーサリアムETFも約9億5500万ドル(約1528億円)、ソラナETFも約5030万ドル(約80億円)の純流出となっている。
ただ、ビットコインETFの累計純流入は568億8000万ドル(約9兆1000億円)を維持している。
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|文・編集:井上 俊彦
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