ナスダック上場のEvernorth Holdings(エバーノース)は米時間10月14日、保有する暗号資産(仮想通貨)XRP(エックスアールピー)約4億7300万(約970億円)を機関投資家向けの運用戦略に投じる計画を発表した。同社はXPRを財務資産として保有・運用する企業で、 12日にナスダックに上場。統合完了後の取引を始めている。
運用の実行を担う最初のパートナーには、Ripple(リップル)、Kraken(クラーケン)、Coinbase(コインベース)、BitGo(ビットゴー)の4社を選んだ。2026年第4四半期から始めるとしている。同社は選定理由として、機関投資家向けのインフラやライセンス、資本力、上場企業や資産運用会社への対応実績を挙げた。
第1段階は、既存の取引先を通じて今すぐ実行できる戦略が対象になるとし、同社の投資・リスク管理チームが監督するという。次の段階では、XRPの基盤ブロックチェーンであるXRPレジャー上で、DeFi(分散型金融)の戦略を加えるとした。
運用計画を率いるのは、12日に最高投資責任者(CIO)への就任が発表されたHugo Jeandesboz(ヒューゴ・ジャンデボズ)氏だ。同氏は、米コインベース・アセット・マネジメントで共同CIOを務めた経歴を持つ。
ジャンデボズ氏は、CEOのAsheesh Birla(アシーシュ・ビルラ)氏の直属となるという。資産配分や流動性管理、XRPの積極運用を担い、取引先や資産の保管業者との窓口も務める。過去には米HSBCで金利デリバティブのトレーダーを務めた。
ビルラ氏は今回のXRP運用に関して、財務資産を働かせる段階に入ったと説明。ジャンデボズ氏は、「財務部門にとって重要なのは、資産を保有できるかどうかではなく、管理できるかどうか」とコメントしている。
XRPN(銘柄コード)は統合前のSPAC(特別買収目的会社)段階から同じコードで取引されており、米株価情報サイトのデータによると、10月2日には一時53ドル(約8370円)まで急騰した。ただ、統合完了後の初日にあたる12日の終値は16.91ドルで、すでに急騰時から大きく下げていた。その後は14日の15.26ドルまで下げたが、15日は反発し、終値は16.07ドル(約2540円)となった。

暗号資産市場全体の調整が14日までの下げの背景にあると指摘されている。
15日の終値を12日の終値と比べると約5%安にとどまり、上場後の水準はあまり変わっていない。一方、急騰時の高値の53ドルと比べると約70%安い水準だ。それでも、後払い出資者への株式発行の算定に使った1株10ドルは上回っている。
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|文:橋本祐樹
|トップ写真:米エバーノース(Evernorth)CEOのアシーシュ・ビルラ氏(7月、NADA NEWS編集部撮影)


