米資産運用大手BlackRock(ブラックロック)は10月14日、2026年第3四半期決算を発表し、暗号資産(仮想通貨)関連ETF・ETPの運用資産残高(AUM)が9月末時点で約796億ドル(約12兆6000億円、1ドル=158円換算)に達したことを明らかにした。6月末の約488億ドルから約63%増加した。
第3四半期には、デジタル資産関連商品に約79億ドルの純資金流入があった。2026年上半期には約22億ドルの純流出となっていたが、第3四半期だけでこれを上回る資金が流入した。
ただし、AUM増加の主因は暗号資産価格の上昇だった。第3四半期のAUM増加額は約308億ドルで、このうち約229億ドルが市場価格の上昇によるものだった。投資家からの純資金流入は約79億ドルで、増加額の約74%を市場価格の変動が占めた。
一方、9月末のAUMは前年同期の約1040億ドルと比べると、依然として約23%低い水準にある。過去12カ月では約63億ドルの純資金流入があったものの、市場価格の変動による評価額の減少が約306億ドルに達し、資金流入による増加分を上回った。
これらの数字は、投資家からの資金流入が続く一方、ブラックロックの暗号資産関連AUMがビットコイン(BTC)などの市場価格に大きく左右されることを示している。
ブラックロックはビットコイン現物ETF「iShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)」などを運用している。
なお、今回の決算資料ではIBIT単独のAUMや資金流出入額は開示されていない。
【次に読む】
» BlackRock、欧州でトークン化MMFの提供を開始──対象となる資産は約50兆円
» BlackRock、トークン化MMF2商品を提供開始
» ハードウェアウォレットよりもETFの方が安全か ── Ledger事件で再燃する自己管理論争
|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock


