世界最大の資産運用会社BlackRock(ブラックロック)は8月3日、トークン化キャッシュプラットフォームを拡充し、ブロックチェーンを活用したマネー・マーケット・ファンド(MMF)商品2種類を提供開始したと発表した。
ステーブルコインやトークン化金融商品を支える準備資産への需要拡大を見据え、デジタル市場向けの選択肢を増やす。
今回発表したのは、既存の「BlackRock Select Treasury Based Liquidity Fund(BSTBL)」に設けたイーサリアム上のオンチェーン・シェアと、新設の「BlackRock Daily Reinvestment Stablecoin Reserve Vehicle(BRSRV)」だ。ブラックロックは5月、両商品について米証券取引委員会(SEC)へ関連書類を提出していた。
BSTBLのオンチェーン・シェアは、既存MMFの持分をイーサリアム上でトークン化したもの。適用法令に従い、承認された投資家のウォレット間で移転できる。BNYがトランスファーエージェントとトークン化プロバイダーを務める。
BRSRVはデジタルネイティブな機関投資家向けの新設MMFで、日次での配当再投資や複数ブロックチェーンへの対応を特徴とする。ステーブルコインの準備資産管理を含むデジタル資産分野での利用を想定し、Securitize(セキュリタイズ)がトランスファーエージェントとトークン化基盤を提供する。
両ファンドは、現金、短期米国債、米国債を担保とする翌日物レポ取引に投資し、流動性と元本の安定性に沿った収益の獲得を目指す。投資戦略は、米国のステーブルコイン法「GENIUS Act(ジーニアス法)」に基づき、認可された米国の決済用ステーブルコイン発行者が保有できる適格準備資産に該当することを意図している。
|文・編集:Shoko Galaviz
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